MARKETIMESに寄稿しました
i-SHOTのwebマーケティング支援事業medifundがマーケティング総合メディアのMARKETIMESに寄稿しました。
オウンドメディアがそもそも何かわからないという方はぜひご一読ください。
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SEO対策をWordPress初心者が取り組むにはSEOに最適化されたテーマを利用することや、プラグインの導入や簡単なカスタマイズを行うのがおすすめです。SEOで重要なWordPressの設定や操作方法、カスタマイズの方法や、おすすめのプラグインとWordPressテーマを把握しましょう。また、安心してWordPressを導入できるように導入する際の注意点も理解する必要があります。
参考WordPressプラグインでおすすめする多機能&安心プラグイン12選
ユーザーが興味に合わせて他の記事に移動できるようにコンテンツ同士を内部リンクで繋げたほうがWebサイト内の回遊性は高まり、ユーザーの満足度も向上します。加えて、内部リンクでコンテンツを繋げることはユーザビリティだけではなくSEO対策上のクローラー対策になるといわれています。
クローラーはページ同士のリンクを辿ってWebサイトの全貌をとらえるので、コンテンツ同士が結合している方がクローラーも回遊しやすく、Webサイト、ページを評価しやすくなります。
内部リンクの貼り方には「手動でリンクを設置する」「プラグインを使用する」「WordPressをカスタマイズする」の3つの方法がありますが、サイトの規模感に応じて利用しやすい手法を選択してください。
手動でリンクを設置するのはページ数が少ないWebサイトの場合に有効です。また、そもそもWordPressのようなCMSを使用していない場合も手動でリンクを設置しなければなりません。
単純にHTMLをコーディングする際にリンクを設置すれば良いだけなので事前の設定は必要ありません。WordPressのエディターを使えばリンクの設置は簡単にできるのでコーディングの知識もなくても大丈夫でしょう。ただし、大規模なWebサイトになると手間がかかります。
WordPressのプラグインにはユーザーが閲覧している記事に関連するコンテンツをレコメンドする機能を追加できるものもあります。
代表的なプラグインが「Yet Another Related Posts Plugin」で、WordPressに導入することにより、Webサイト内の他の記事をスコアリングしてユーザーが読んでいる記事に関連する記事を自動的にレコメンドしてくれます。
簡単に導入できてメンテナンスもそれなりに簡単で、レコメンドする記事もあらかじめ条件設定さえしていれば自動で選択されるので便利です。ただし、WordPressに負荷がかかり重くなりやすくなるデメリットもあるので必要に応じてWordPressのカスタマイズも検討してください。
WordPress自体をカスタマイズして、レコメンド機能を追加する方法も考えられます。長期的に大規模なWebサイトを運用するのならば、更新の手間、Webサイトの重さを考慮するとこの方法が一番良いと考えられます。
ただしCSSやPHPを利用して自身でWordPressをカスタマイズできる程度の知識やWordPressのバージョンアップの毎に微調整が必要になります。
ページ毎に狙っているキーワードを自然に盛り込んだ独自のタイトル、説明文(ディスクリプション)を設定したほうが高いSEO対策効果が期待できます。
ただし、WordPressの初期設定ではディスクリプションを個別に設定できないので、ディスクリプションを設定するためのプラグインを導入しなければなりません。
代表的なプラグインは「All in One SEO Pack」や「Yoast SEO」などでWordPressから簡単に導入できます。
また、有料テーマの中にはプラグインを導入せずとも、ディスクリプションが設定できるようになっているテーマもあります。
Webサイトの表示速度もSEO対策においては1つの指標になると言われていますが、サイトの高速表示に有効な対策がサーバーの負荷を軽減することです。そして、サーバーの負荷を軽減するためにはキャッシュプラグインを活用して、ユーザー側の端末にキャッシュを残しておくことが有効です。
代表的なキャッシュプラグインとしては「WP Super Cache」「W3 Total Cache」があります。
ただし、キャッシュプラグインは人気記事ランキングを表示する「WordPress Popular Posts」との相性が悪いと言われているのでなるべき併用しない、併用する場合も両方のプラグインが機能しているかテストしてください。
参考重いサイトを軽くする10の方法【コーディング知識が無い初心者向け】
Webサイトを更新しても、クローラーが巡回それをインデックスさせなければSEO対策効果は得られません。クローラーがWebサイトの全貌を把握しやすくするためにXMLサイトマップを設置して、Googleサーチコンソールからサイトマップ情報を送信します。
XMLサイトマップを作成するプラグインとしては「Google XML Sitemaps」が有名です。
ちなみに、サーチコンソールを使用すればサイトマップ全体の送信も可能ですが、個別のWebページに対するクローラーの巡回申請も可能です。
参考サイトマップの作り方-クロール促進でSEO効果をアップ
現代において、大抵のWordPressテーマであればスマートフォンに対応していると考えられますが、念のためスマホに対応しているかチェックした方が良いでしょう。
ちなみにスマホ対応と並んで重要なのがAMP対応です。AMPとはAccelerated Mobile Pagesの略称でモバイル用のページを高速で表示する技術のことを指します。
SEOだけではなくグーグルディスカバー経由のアクセスを確保しようと思えばAMP対応したWebページは必須となります。
AMPのルールに則ってゼロからコーディングしなくても「AMP」と呼ばれるWebページをAMP化するプラグインを使用すれば簡単にAMP対応ページが作成できます。
参考Google砲(Googleアプリ砲)とは-確認方法とDiscover掲載条件
参考Googleが推奨する雷マークのAMP表示ってどんな仕組み?
WordPressに限らずコーディングの際にはクローラーが読みやすいように文章にタグをつけた方が良いでしょう。代表的なタグとして「ヘッダータグ」「引用タグ」「リストタグ」「強調タグ」「altタグ」の5つは使いこなしてください。
ヘッダータグ | コンテンツ内の階層を示すタグで<h2><h3>…のように表示されます。あまり階層を深くしないように注意してください。 |
---|---|
引用タグ | 他サイトなどからの引用部分を明示するタグで<blockquote>のように表示されます。引用部分をきちんと明示していないと、他サイトからの転載として扱われSEO上のペナルティが発生する可能性もあります。 |
リストタグ | 箇条書き部分を明確にするためのタグで<ul><li>などのタグが使用されます。デザインの観点からリストタグを入れずに処理したくなるかもしれませんが、クローラーに文章構造を伝えるためにもリスト部分はリストタグを使って、デザインはCSSで修正した方が良いでしょう。 |
強調タグ | 文章の重要な部分を伝えるためのタグで<strong>タグなどが代表的です。ただし、strongタグはあくまでもSEO対策のためというよりは該当部分を太字にして見やすくするというユーザビリティのためのタグで、相対的にSEO対策効果は低いと言われています。 |
altタグ | 画像などの代替テキストを設定するタグがaltタグです。画像に代替テキストは紐づけられているとクローラーが画像の内容を理解しやすくなるので、Googleの画像検索経由のアクセスが期待できます。また、SEO対策以外にも画像が表示できなかった場合の説明、視覚障がい者向けの補助などのユーザビリティ効果も期待できます。 |
低品質なページはペナルティの対象となりえます。ただし、例えば通販サイトで同じ商品についてカラーバリエーション毎に説明文や構成などまったく同じで複数ページ生成しなければならないといった致し方ないケースも存在します。
そういった際に低品質なページがペナルティを受けないようにするためにnoindex設定によってクローラーの巡回を回避したり、canonicalタグを使用してWebページをまとめて低評価リスクを回避したりする手法があります。
これらの設定はプラグインの「All in One SEO Pack」「Yoast SEO」を使用しても設定できます。
参考SEOペナルティの診断・確認方法と解除する方法
クローラーがWebサイトを巡回しやすいように、リンクはパーマリンクで設定する、パンくずリストを設定する、WordPressカテゴリを設定することも3種類に注意してください。
参考SEOを考慮したカテゴリ分けの方法-Googleクローラビリティを高める階層構造設計-
▲パーマリンク
パーマリンクとはPermanent Linkの略で、Webサイトの構成が変わっても固定的にリンクが変わらない設定のことを指します。パーマリンクで設定しておくことにより、カテゴリや内容変更があってもURLが変化しないので、更新に伴っていちいち関連するリンクを変更する必要がなくなります。
▲パンくずリストとは
パンくずリストとはWebページ上部に「大カテゴリ>小カテゴリ>現在のページ」のように表示されている部分のことを指します。パンくずリストを設定しておくことによりWebサイト内の回遊性が高まりSEO効果が期待できます。
パンくずリストを生成するプラグインとしては「Breadcrumb NavXT」などがあります。
WordPressでは大量のコンテンツの中からユーザーが自身のニーズごとに最適な記事が選べるようにカテゴリによる分類が可能になっています。
ただし、カテゴリがきれいに整理されていないとユーザーは自身の閲覧したい記事に到達できないので、きちんとカテゴリを整理したうえで、対応するコンテンツを紐づけてください。
Webサイト外からの被リンクはSEO対策上評価の対象となります。よって、WordPressにおけるSEO対策でも被リンク対策を考慮しなければなりませんが、SNS用シェアボタン、OGPの設定の2つの手法が考えられます。
厳密にはSNSからの被リンク自体にはSEO効果はないとされています。ただし、サイテーション効果やSNSでの拡散が間接的に他サイトからリンクが貼られるきっかけになる可能性もあるのでSNS対策は実施しておいた方が無難だと考えられます。
コンテンツをアップロードする際にSNS用シェアボタンをコーディングしておくことも考えられますが、「WordPress Share Buttons Plugin – AddThis」というプラグインを活用すれば簡単にシェアボタンが作成できます。
また、WordPressテーマの中にはデフォルトでSNSシェアボタンが入っているものもあります。
OGPとは「Open Graph Protcol」の略称で、SNSでコンテンツをシェアしたときに、SNS側にきちんとコンテンツのタイトルやイメージ画像、詳細説明文などを表示させる技術のことを指します。
WordPressの場合、All in One SEO PackやYoast SEOを使用すれば簡単にOGPの設定が可能です。
スパムコメントはユーザビリティだけではなくサイトの品質が下がることによりSEO的にも悪影響が出ることが考えられます。コメント機能は基本的に無効にしておいたほうが良いでしょう。
どうしてもユーザーとのコミュニケーションが取りたい場合は「Akismet」のようにスパム対策のためのプラグインを導入しましょう。アンカーリンクにしてください。
実際に検索上位に多く表示されている無料WordPressテーマはCocoon、STINGER、Simplicityなどのデザインバリエーションが豊富でSEO対策機能も搭載されている高機能な無料のWordPressテーマも存在します。これらのテーマはSEO対策機能が充実しており、使用しているユーザーが多いためカスタマイズする際にもさまざまな参考となる情報を発見しやすいです。
弊社が実際に利用し、上位表示を獲得しているSEO対策済みWordPressおすすめテーマをまとめましたので以下記事をご確認ください。
参考SEO済みのWordPressテーマおすすめ7選-SEOに強いWeb制作会社がレビュー
有料テーマの場合は機能が充実しているので購入すればほとんどカスタマイズしなくてもすぐに使用できます。一方で無料テーマは機能が不足していることも多いので足りない機能をプラグインから導入するなどの若干のカスタマイズが必要になります。
有料といっても1万円程度から購入できるものもあるので、それほどコストはかかりませんが予算が限られている場合は無料でも高機能なXeory baseがおすすめです。
Xeory baseはSEO対策のための機能が充実しているのはもちろんカスタマイズをせずともCTA(問い合わせを獲得する機能)を最初から備えています。よって、Webサイトを活用したマーケティングに向いています。
WordPressを導入する際は
の3点に注意してください。これらの注意点に関しては専門的な知識は必要なく非エンジニアでも十分に対応可能です。
脆弱性対策といっても個別にWordPressをカスタマイズするといった難しい処理は必要ありません。WordPressやテーマ、プラグインのバージョンが古いほど脆弱性が高まるため常に最新のバージョンにアップデートしておいてください。
また、サーバーのPHPのバージョンについても最新の状態を保っておいた方が良いでしょう。
プラグインを入れすぎるとサーバー側の処理が重くなりWebサイトの表示速度の低下、処理の不具合が発生する可能性があります。プラグインは必要最小限にして、可能な部分はWordPressのカスタマイズで対応しておいた方が良いでしょう。
脆弱性対策だけではなくウイルス対策の観点からもプラグインは最新の状態に保っておいた方が良いでしょう。また、さらに念を押すならば最新バージョンが公開されてから数日間不具合がネット上に報告されていないかチェックした後に導入するべきです。
さらに新規のプラグインを導入する場合はインターネット上の評判をインストール前によく確認した上で信頼できるプラグインなのかを精査した方が良いでしょう。
オウンドメディアの戦略を決めるには、目的を先に決定する必要があります。つまり、何のためにオウンドメディアを運用するのかをベースにして、戦略が決定されるということです。成功しているオウンドメディアは、目的がはっきりとしており、それに合わせたコンテンツ制作を行ない、情報を発信しています。オウンドメディア運用に実績のあるメディファンドが、成功事例から戦略と目的を解説します。
参考他社がオウンドメディアを運用する目的と設定しているKPI
オウンドメディアと一口に言っても、その目標は企業によって異なります。例えば、すぐに想定できるのは新規顧客の獲得ですが、それ以外にも既存顧客との交流であったり、自社の価値観に適合した人材の採用であったりさまざまな目的でオウンドメディアは活用されます。
代表的なオウンドメディアの成功事例と紹介されるWebサイトおよびその目的をまとめると次のようになります。それぞれの特徴について説明します。
▲サイボウズ式のWebサイト
サイボウズ式はChatworkやkintoneなどのグループウェア開発・提供を行っている企業が運営しているオウンドメディアです。オウンドメディアといっても、自社の製品やサービスについてはほとんど紹介せずにサイボウズの「チームワーク」「働き方」「多様性」などに対する価値観を外部に伝えることを目的にしています。
メディアを運用する際は通常アクセス数やPVなどのKPIを設定しますが、あえてサイボウズ式ではKPIを追求せずに自社の価値観に則った記事を公開しています。
とはいえ、月間PV数は平均20万PV以上あり、過去にはFadebookで1万いいね以上を集めた記事もあります。
サイボウズの企業としての知名度及びイメージの向上に貢献しているメディアだと言えます。
▲HugKumのWebサイト
Hugkumは出版社の小学館が運営するオウンドメディアで、幼児から小学校低学年のお子様がいる保護者を対象にしたメディアで、「パパママの教養」「学ぶ」「自由研究」「健康」「遊ぶ」「食べる」「ファッション・美容」「おでかけ・旅行」などの多様なテーマの記事を公開しています。月間総PV数は1,100万PV以上、月間総UU数は600万UU以上を誇っています。
子育てに悩むユーザーに役立つ情報を提供することを大切にしており、商品を紹介する場合も自社の商品だけではなく他社の商品も含めて良い商品をセレクトして紹介しています。自社の販促ではなくユーザー利益を重視する姿勢を示すことにより会社に対するユーザーの信頼度向上の効果が期待できます。
▲アマノ食堂のWebサイト
アマノ食堂はアサヒグループ食品が運営している食に関するオウンドメディアです。「おいしい食・人・暮らしのあれこれが集まる場所」をコンセプトに料理に関するレシピ集、料理人のコラム・対談、食材や調理方法に関する豆知識などが掲載されています。
月間100万PV以上を誇るメディアで、ターゲットとなる30代前後の女性の取り込みに成功ています。アマノ食堂ではメディアで自社商品以外にもついても積極的に紹介しながら、コンバージョンの1つとして自社のフリーズドライのお試しセットの申し込みを設定しています。これはメディアを通じて顧客のエンゲージメントを向上させ、最終的にお試しセットからマネタイズしようとしているのだと考えられます。
▲LideaのWebサイト
歯磨き粉や洗剤などの日用品メーカーのライオンが運営している「Lidea(リディア)」というオウンドメディアは商品開発・販売のヒントを獲得するためのオウンドメディア事例として挙げられます。
リディアでは商品を使って日常生活のちょっとした悩み事を解決する課題解決型のコンテンツが豊富に用意されています。
これからのコンテンツに対するユーザーのメディア内の行動を分析することにより消費者動向のインサイトをつかみ、営業担当が販売店舗への商品提案に役立てたり、製品の売り上げアップに活用したりしています。
ライオンのように主に販売店経由で商品を販売する形態をとっている企業の場合、メディアで直接売上アップを狙うのではなく、メディアでデータを収集して、そのデータを間接的に販売に役立てるといった手法も有効です。
▲メルカンのWebサイト
メルカンはフリマアプリのメルカリが運営している採用のためのオウンドメディアです。メルカン内では社内の様子や雰囲気、仕事内容などがわかるコンテンツが豊富に用意されています。
オウンドメディアは売上アップや認知度向上といったフロントオフィス側の役割だけではなく、採用・人事といったバックオフィス側にとっても有効な武器となりえます。
採用のためのオウンドメディアを運営することにより、応募者の母集団を増やす、入社後のミスマッチを防ぐなどの効果が期待できます。
▲北欧、暮らしの道具店のWebサイト
オウンドメディアの成功事例としてよく語られるのが「北欧、暮らしの道具店」というメディアです。北欧テイストの雑貨を取り扱っているクラシコムという通販会社が運営しているメディアで、ECサイトとメディアが一体型になっているという特徴があります。
オウンドメディアと共にSNSも運営しており、新商品の情報や生活に役立つ知識・コラムを配信して多くのファンを集めています。
通販サイトの場合、店舗のように接客ができず、Amazonのように型番商品を中心に販売していると価格競争に陥りがちなので、いかに商品の魅力を伝え価格以外で勝負するのかは重要なポイントとなります。
「北欧、暮らしの道具店」にはこのようなメディアを使ったECの販促に関するヒントが数多く含まれています。
オウンドメディアは無目的で運営しても成果をあげられません。メディアの運営・構築の前提として、目的を考えなければなりません。目的によって設定すべきKPIは異なりますし、必ずしもアクセス数やPVなどの指標にこだわるべきではないケースもあります。メディアの運営目的は大別すると「知名度の向上」「ブランディング」「新規ユーザーの確保」「商品開発・販売のヒント」の4種類に分類できます。
参考オウンドメディアのコンセプト設計方法-情報収集段階のユーザーニーズに応える-
参考WebマーケティングにおけるKPI設定方法と成約までの目標指標事例
製品やサービスの知名度向上のためにオウンドメディアを活用する場合があります。商品の知名度が低く、情報が少ないといくら良い商品であってもユーザーは購入するのに二の足を踏みます。特に自社で直販せずに、小売店などを通じて商品を販売しているメーカーの場合、小売店の棚に自社の商品を置いてもらう、消費者が陳列されている商品から自社の商品を選ぶためには知名度は重要な要素となります。
例えば、課題解決型のメディアを運営することにより、自社の商品名やサービス以外の検索キーワード経由で集客、ユーザーに悩みを解決すると共に自社の商品を簡単に紹介することにより商品の知名度を向上させるといった手法が考えられます。
オウンドメディアは会社や商品のブランディングにも役立ちます。サイボウズのサイボウズ式やメルカリのメルカンはその典型的な例だといえるでしょう。
メディアによるブランディングにおいてポイントとなるのは、売上アップだけではなく採用や組織づくりにも活用できることです。また、ブランディングを主目的にするのであれば、アクセス数やPV数などのどれだけリーチしているかを計る数値をKPIとせずに、ユーザーのリピート率や平均PV数のようないかにユーザーがメディアを読み込んでいる、リピートしているかを計る指標に気をつかうべきです。
新規ユーザーの確保についてもオウンドメディアは有効なツールとなりえます。例えば、比較サイトのようなサービスにとってメディアは安価にユーザーを集める手法としてよく採用されています。
ただし、新規ユーザーを獲得していきなり商品の購買に至るというケースは少ないので例えばメルマガやLINE登録者を増やすことを目標にして、その後の営業方法は別途準備するといったように、新規ユーザー獲得から売上になるまでの一連の過程は設計しておくべきです。
オウンドメディアには商品開発・販売のヒントに役立つ情報が集まります。例えば、アクセスが集中しているコンテンツ、流入キーワードにはユーザーの悩み・商品開発に関するヒントが隠れていますし、販売する際の商品の見せ方の参考にもなります。
ただし、これらのデータを分析、品質を担保するためには一定以上のサンプルが必要になるのである程度のPV数が確保されたうえで、SEO対策が十分なことが条件になります。メディア運営の初期にはこのような目標は難しいかもしれませんが、一定以上のメディアに成長すれば、そこから商品開発・販売のヒントを見つける仕組みづくりもした方が良いでしょう。
どの目的を選択するかによってオウンドメディアのコンテンツ作りやKPIの管理手法など運営に関わるさまざまなことが変わります。よって、メディアを構築する際には第一に目的を明確にすることが重要です。
「知名度の向上」「ブランディング」「新規ユーザーの確保」「商品開発・販売のヒント」がよくある目的ですが、例えば知名度の向上、新規ユーザーの確保の両方を目指すといったように複数の目標を両立させることも可能です。
「新たなマーケティングとして、オウンドメディアを始めようかな」と考えてはいませんか?とはいえ、オウンドメディアって具体的にどんなことをすればいいのか悩んでしまいますよね。そこでこの記事では、
について詳しく解説します。オウンドメディアの導入は、メディアの設計を理解できればそこまでハードルは高くありません。これからオウンドメディアの導入を検討している人は参考にしてみてください。
オウンドメディアとは、企業が自社ブログやメールマガジンなどを運営および管理しているメディアのことです。オウンドメディアを使うことで、
などができます。
近年では、スマートフォンやパソコンの普及によって、お客さまがインターネットを使って企業や商品の情報に触れる機会が増えました。オウンドメディアは、低コストで情報の発信ができるだけでなく、費用対効果が高いことから注目されています。
オウンドメディアを活用するなら、まずは戦略を立てる必要があります。オウンドメディアの戦略を立てる手順は、
です。それぞれ詳しく説明します。
まずは、オウンドメディア運営の目的をはっきりさせましょう。運営の目的がはっきりすると、自然とメディアの方向性が決まりやすくなります。方向性が決まっている場合、運営の途中で軌道を修正しやすくなります。一般的にオウンドメディア運営の目的は、
などが上げられます。
次に、オウンドメディアのターゲット(ペルソナ)を設定します。ターゲットを明確にすることで、読者がオウンドメディアにどんな情報を求めているのかをイメージしやすくなります。例えば、自社オリジナルのプロテインを訴求したい場合。ペルソナを
と設定することで、どんな読者に対し商品を提供するべきかがはっきりします。
サイトのコンセプトを決めることで、情報の発信における軸を設けることが可能です。軸を設けることで、メディアを運営でのズレを防止できます。例えば、「どんな人にどんな商品を進める」かを決めておくことで、狙ったターゲットに対して的確に情報を提供してオウンドメディア運営における方針のズレをなくします。
オウンドメディアを運営するには、「戦略を立てる」「運営を始める」「分析や改善をする」という3つの体制が必要です。
「戦略を立てる」の場合、
などを担当します。
「運営を始める」の場合、
解析ツールを導入
などを担当します。
「分析や改善をする」の場合、
などを担当します。
オウンドメディアのほかにも、
も存在しており、これらを合わせて「トリプルメディア」と呼びます。 トリプルメディアは、企業マーケティングの中心 とされています。例えば、自社の商品において
ことで、商品の知名度を効果的に上げることができます。
オウンドメディアのメリットは、
の6つがあげられます。それぞれ詳しく説明します。
オウンドメディアは、サイト自体が企業としての資産になります。自社でメディアを管理することで、運用にかけるコストや力を入れるポイントを決めることができます。また、メディアとして形が残るものに投資できるので、かけたコストが無駄になりません。さらに、メディアの内容をコントロールすることで 長期的にも資産化しやすい です。
オウンドメディアは、ユーザーと直接コミュニケーションを取れるので見込み客を獲得しやすいです。有益な情報を提供しお客さまの信頼を獲得することで、 新規ユーザーから見込み客へと引き上げ ることができます。
オウンドメディアは、SNSや広告枠がいらないため訴求しやすいコンテンツが作れます。企業の商品やターゲットによって、 お客さまに適した表現で訴求 することが可能です。
オウンドメディアは、価値のあるコンテンツを提供することでファンをつくることができます。ファンをつくることで 継続的にサービスの利用や商品の購入 をしてもらうことが可能です。
オウンドメディアを通じて会員登録をしてもらうことで、お客さまの情報を取得することが可能です。例えば、会員登録の際にお客さまの
などを入力してもらうことで、自社サービスを求めているユーザー層がわかります。オウンドメディアでは、お客さまの情報から 新たな施策を考える ことができます。
ユーザーの行動データを分析することで、新たなコンテンツをつくることが可能です。例えば、新規ユーザーがどんなキーワードで自社サイトにアクセスしたのかを分析することで、新たなキーワードからの流入を増やすことができます。ユーザーの行動データを分析してメディアを拡大することで、 新しいお客さまをつくる ことができます。
オウンドメディアを使った成功例は、
があげられます。それぞれ詳しく説明します。
サイボウズ株式会社は、新しい価値を生み出すチームをつくるため「サイボウズ式」という情報サイトを運営しています。その結果、サイボウズ式を経由して求人が来るほど 企業の認知度を高める ことに成功しました。
株式会社バーグハンバーグバーグは、地方の魅力を面白く伝える「ジモコロ」というWebサイトを運営しています。その結果、バイトや正社員として 求人に応募する人の約10%は、「ジモコロ」を見たことのあるユーザー となりました。
日本電気株式会社(NEC)は、経営・IT・歴史をテーマにしたビジネスメディアを運営しています。その結果、メルマガの購読者数が70万人を突破し、 数億円の利益アップ となりました。
成功事例として取り上げたオウンドメディアを目指すには、立ち上げるまでに入念な準備が必要です。オウンドメディアを導入するには、どこから始めるのかを次でお伝えします。
オウンドメディアの導入は
というステップを踏みます。それぞれ詳しく説明します。
まずは、ペルソナ(読者)を明確にしておく必要があります。例えば、読者は
をはっきりさせることで、 サイトの方針を決まりやすく します。
ペルソナが決まったら、次はサイトのコンセプトを決めてみましょう。先ほど決めたペルソナに「何を提供するのか」をはっきりさせます。提供するコンテンツを決めることで、 オウンドメディアの方向性を定める ことが可能です。
ペルソナとコンセプトが決まったら、サイトの設計について考えます。例えば、
などの視点からサイトをつくることで、コンテンツ同士で導線を引くことができます。これにより 効率的にサイトの運営 ができます。
上記で決めたことを基に、実際にサイトやコンテンツをつくっていきましょう。サイトとコンテンツは、 同時につくる ことができるのでスケジュールに合わせて進めてみてください。
今までのマーケティングは、SEOだけに力を入れている企業が多くみられました。しかしトリプルメディアを使い、企業ブランドを確立しているケースも多いです。その中でもオウンドメディアは、メディア攻略において中心となる存在です。まずは、自社のサービスをどんなユーザーが求めているのか洗い出すところから始めてみましょう。
オウンドメディアとは、消費者に対して発信する自社情報媒体すべてを指しますが、Webマーケティングの領域においてはブログやポータルサイトなどの情報ストック型Webメディアを意味します。
オウンドメディアとは、自社が所有するWebメディアを意味します。
アーンドメディア・ペイドメディアと合わせて「トリプルメディア」と呼ばれる、マーケティング戦略に用いられるメディアを3種類に分類した概念のひとつです。
トリプルメディアは、それぞれ
オウンドメディア=自社が所有する
アーンドメディア=SNSなどで自然拡散する
ペイドメディア =広告費を支払って掲載する
という性質を持っています。
オウンドメディアの特徴は、自社で管理・運営を行うため、発信する情報を自社でコントロールすることができる点です。
マーケティング戦略に合わせて、見込み顧客やファンに向けて適切な情報を提供することができます。
また、インターネットやSNSの普及・多様化によって、企業と顧客のコミュニケーションにはさまざまな形式ができました。
多様化するコミュニケーションにおいて、オウンドメディアはアーンドメディア・ペイドメディアを補完し、相乗効果を生み出すことができます。アーンドメディアは発信内容が顧客にゆだねられているため、内容を自社でコントロールすることができません。しかし、オウンドメディアよりも顧客同士や自社と顧客間のコミュニケーションに長けています。
ペイドメディアは広告のスペースや文字数に制限があるので、伝えたいメッセージをすべて伝えきることはできません。しかし、オウンドメディアよりも多くの人に認知される影響力を持っています。
トリプルメディアにはそれぞれに役割があり、強みと弱みを補完し合うことで、相乗効果を生み出すことができます。
トリプルメディアのそれぞれの役割については「>トリプルメディアとはオウンド,アーンド,ペイド3種のメディア」を参考にしてください。
オウンドメディアが注目されるようになったのには、2つの理由があります。
オウンドメディアは広告費の削減手段として注目されています。
国内のインターネット広告媒体費は
2010年 6,077億円
2018年 1兆4,480億円
(引用:>日本の広告費|電通)
と、年々高騰していて、今後も高騰を続けると予想されています。
従来のマーケティング戦略では、リスティング広告やバナー広告といったインターネット広告や、新聞広告・テレビCMなどのペイドメディアが売上を伸ばす有力な手段でした。
しかし現在では、顧客とのコミュニケーションの接点が多様化したため、そのすべてで広告を出稿するには、予算がいくらあっても足りません。
競合他社よりも少しでも露出を多くするには、単純に他社よりも費用をかける必要があるからです。
約3割の企業が500万円以上をWeb広告費に充てているという調査結果もありますが、従来のマーケティング戦略のまま、費用削減をすると売上も落ちてしまいます。
(引用:>リスティング広告とは?平均費用、キーワードの選定、平均数値などまとめました!|エムタメ)
その点、オウンドメディアは自社で構築・運用をすると1万円以下で可能です。
ペイドメディアに比べて断然安く、顧客へのアピールをすることができます。
また、コンテンツをストックできるので、たとえ更新が止まったとしても顧客へのアピールを続けることができます。
過去のコンテンツであっても、掲載されている情報が顧客から求められ続ける限りは検索やSNS経由で読まれるからです。
オウンドメディアを運用することで、低価格で顧客を生み出すコンテンツという資産をストックすることができます。オウンドメディアにはブランドイメージを刷り込む効果があります。
ブランディングが成功すると、iPhoneのように例え販売金額を上げても、顧客に選んでもらえるようになります。
オウンドメディアでのブランディングは、専門性の高いコンテンツをストックしていくことで、顧客が繰り返し訪問し、成果を出していきます。
顧客に「このサイトは役に立つ情報を提供してくれる」と認識されることで、サイト、そして自社への信用度が増していきます。
また、コンテンツを通じて自社のメッセージを伝えることで、自社への共感や企業理解も期待できます。
顧客の「ファン」化に成功すると、商品やサービスの販売に「売り込み」は不要です。オウンドメディアで作られた信頼感によって、顧客は自社の商品・サービスを選択してくれるようになります。
競合他社と比較検討されにくくなったり、継続発注をもらいやすくなるなど、 ファンを作ることで売り上げの増加が期待できます。
しっかりと目的を定め、運用に成功しているオウンドメディアの事例を3つ紹介します。
(引用|>レッドブル・ジャパン)
レッドブル・ジャパンの公式サイトでは、スポンサーをしているスポーツの大会やアスリートに関するコンテンツを掲載しています。
商品の紹介は最小限にとどめ、レッドブルの企業理念や商品のイメージ構築を目的としています。
(引用|>mercan(メルカン))
「mercan(メルカン)」はフリマアプリ「メルカリ」を運営する株式会社メルカリのオウンドメディアです。
メルカリの会社としてのカルチャーや、社員の人柄が伝わるようなコンテンツを掲載しています。
メルカンの運用によって、一般の顧客が会社自体のファンになってくれるだけでなく、就職希望者に社内の雰囲気などを伝えることができるため、カルチャーマッチする人材を採用できるという特徴があります。
(引用|>北欧、暮らしの道具店)
「北欧、暮らしの道具店」は株式会社クラシコムが運用するオウンドメディアです。
ECサイトでもありながら、スタッフの商品使用レビューやメイク・ファッションに関するコンテンツを掲載しています。
まだ商品を買う気がない人に商品のイメージを持ってもらい購買意欲を高めることを目的にしています。
しっかりとした目的の設定は、オウンドメディア成功の鍵になっています。
やみくもにコンテンツを作成するだけでは、顧客の信頼を得ることやファン化を期待することはできません。
質の低いコンテンツでは検索流入が少なくなるため、オウンドメディアの特徴である広告費削減とブランディングという効果を発揮できないばかりか、かろうじて流入してくれた顧客に対して「役に立つ情報がない」とマイナスイメージを付けてしまうことさえあります。
商品の認知度向上・採用向けのブランディング・オンラインでの購入増加・企業の世界観を広める・新規顧客の獲得・既存顧客のファン化など、オウンドメディアでできることは多岐わたります。
目的に沿った質の高いコンテンツを掲載することで、オウンドメディアを100%活用することができます。
よく記事の見出しなどでビッグデータというキーワードを目にすることが多くなりましたよね。IT関連では2010年頃までは「クラウド」が注目されてきましたが、2011年頃からは「ビッグデータ」が新たに注目されてきました。特にマーケティング分野での活用が期待され一部の企業ではAI(人工知能)とともに導入が進んでいます。一方、「ビッグデータ」というあいまいな表現のせいか、いまいち何なのか分からない人も多いのではないでしょうか?「うちには関係ないし」では手遅れです。ビッグデータを低コストで利用できるようになってきています。そこで今回は、ビッグデータの概要と注目される時代的背景、そして活用事例をお伝えします。
ビッグデータとはスマートフォンやパソコンからインターネットを通して取得した位置情報・行動履歴・閲覧履歴などの膨大なデータのことをいいます。スマートフォンやパソコンに限ったことではなく、テレビの視聴履歴、自動販売機の視線分析、回転すしの鮮度管理など身近なところで利用されています。消費者から膨大なデータを取得し、消費者行動の理解、商品・サービスの品質向上、人員の最適な配置など、大きな意味でのマーケティングに活用されています。
またビッグデータの特徴を3つのVで説明されることがあります。3つのVとは量(Volume)、豊富さ(Variety)、速度(Volocity)です。それぞれ以下の説明をご覧ください。
Volume(量) :基準となっているデータ量はありませんが、ビッグデータは基本的な膨大な量のデータを指します。
Velocity(速度) :データの入出力の速度も重要な条件です。迅速な入出力で分析できる環境がなければビッグデータとは言えません。
Variety(豊富さ):データとは常に豊富なものであり、ビッグデータにおいても例外ではありません。
ビッグデータに明確な基準はありません。あくまでビッグデータとはこれらの特徴をもっているものという認識でいてください。
前述しましたが、一番大きな理由はインターネットの普及です。そしてインターネット普及の火付け役になったのは、スマートフォン・タブレットです。スマートフォンやタブレットの普及により消費者にとってインターネットはより身近になりました。こちらが日本の情報通信機器の保有状況の推移です。
(出典:数字で見たスマホの爆発的普及(5年間の量的拡大)|総務省)
2010年頃から急速にスマートフォン、タブレットが普及していることがわかります。ビッグデータというキーワードが取り上げられ始めたのは2011年頃なので時期的にも関連が見て取れます。当初は取得したデータの取り扱いがネックでしたが、2017年5月30日より改正個人情報保護法が施行されネックはある程度解消されました。また、2016年12月には「官民データ活用推進基本法」も施行されデータ活用による民間の活性化、行政の効率化を政府も推し進めています。
ビッグデータ活用が普及すれば、生産性向上により企業の人手不足解消・労働環境の改善が見込めます。また開発の進んでいるAI(人工知能)と非常に相性がいいです。データ収集・解析まではビッグデータ領域でおこない、最適解を導くのがAI領域でおこなうイメージです。もちろんどちらも機械がやることなので、企画などクリエイティブな作業は人間の方が得意です。ただ、ビッグデータやAI技術が進むとより多くの数値データにもとづいた論理的なマーケティングがおこなわれる様になります。
前述の通りビッグデータを活用することで、これまでより効果的なマーケティングが実施できます。ここからは、ビッグデータを活用した成功事例をお伝えします。
パーソルキャリア株式会社(旧:株式会社インテリジェンス)
(引用: 転職を成功に導く求人、転職情報が満載の転職サイト|DODA(デューダ)
転職サービス「DODA」を運営している人材紹介サービスの企業です。こちらでは、顧客(転職者)の希望する職種や転職するタイミングがそれぞれ異なるという理由から、顧客ひとりひとりに合ったマーケティングを展開しました。そのために、社内に点在する複数のデータベースと行動履歴データを統合・一元管理をおこない、Webサイト・広告・メールのパーソナライズとメール配信の自動化に取り組みました。具体的には、サイトへの来訪者が閲覧した企業と関連のある企業をレコメンドができます。また初めてサイトに訪れた人には、サイトの使い方やFAQページを表示するといったことも可能です。こうした施策の結果、求人の応募数が最大で1.8倍まで増加しました。
株式会社GEO
(引用:店舗検索、ゲーム、DVD・CD、宅配レンタル、買取、動画配信|GEO Online/ゲオオンライン)
DVD、ゲームソフトのレンタル、販売、買取などを手がけるゲオの取り組みです。GEOの商材である映画やゲームは、顧客の趣味・嗜好が強く反映されます。タイトル数も非常に多くにあるため、顧客の好みに合致した商材をお客様に訴求することが課題でした。店舗への来店時間は、顧客によってある程度パターン化されます。そこで、会員カードを用いて顧客の来店時間を予測が可能になりました。加えてレコメンドする作品は、顧客の趣味・嗜好を分析した上で最適なタイトルをすすめる施策をおこないました。来店予測時間の3時間前にメルマガ配信するよう、手動だったメルマガ配信を自動化し、GEO専用アプリのプッシュ通知も併用し来店を促したところ、メルマガ開封率は1.5倍にまでアップしました。また、海外ドラマの無料レンタルキャンペーンを実施した際には、レンタル履歴から見込みの高い顧客に限定しクーポンを配布しました。結果、対象顧客の1カ月間のレンタル利用金額が2.5倍に向上しました。
いかがでしたでしょうか。ビッグデータの内容や活用方法がイメージできましたか?コスト面からビッグデータの活用はまだまだ一部の大企業に留まっています。AI(人工知能)も発展途上なので、組み合わせたときの可能性は未知数です。しかし、このようなサービスは普及するにつれ価格が下がり、手が届くようになるかもしれません。そのときになって慌てないためにも、日頃からこのようなトレンドは意識しておきましょう。
SEO対策を施したコンテンツを更新することによって検索順位の向上を狙う施策をコンテンツSEOといいます。Googleはコンテンツに対して大きな評価基準を持っているのでコンテンツSEOが効果的だと言われています。
コンテンツSEO対策は弱者の戦略です。広告費やSEO対策に費やせる労力や費用が少ない企業に効果的な手段です。
本記事では、Googleが求める良質なコンテンツで検索上位表示を狙うSEO対策の方法をお伝えします。
▲コンテンツSEOで狙うと効果的なSEOキーワード(CV:コンバージョン)
検索ボリュームの大きいキーワードを狙うことがアクセスアップにつながる要因です。
また、競合サイトが力を入れてSEO対策をしているコンバージョン率の高いキーワードを選定してしまうと、上位表示までに時間がかかったり、上位表示させるためのコストが大きくなってしまいます。
SEOキーワードを選定したら、なぜその検索キーワードを検索窓に入力したのかというユーザーの検索意図を分析する必要があります。(参考:検索意図とは)
が良質な記事です。
Googleの品質評価ガイドラインでは、高品質なコンテンツには下記3点が必要だと記載されています。
参照元:品質評価ガイドライン(General Guidelines)|Google
Googleはコンテンツの質を検索順位を決める評価の一つとしています。
検索結果のより上位に自ページを表示させることに主眼を置く、品質の低いサイトの順位が下がります。その結果、オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。
引用:日本語検索の品質向上にむけて|ウェブマスター向け公式ブログ
良質なコンテンツを作成して発生する自然な被リンクは検索順位向上に大きく影響します。
PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
※PageRankは2019年時点では非公開です。
自然な被リンクを獲得するコンテンツやユーザーにとって有益な情報をコンテンツにする場合はSEOで重要なコンテンツの質とはをご参考ください。
類似キーワードを狙う競合サイトが多い場合は、コンテンツ数が多く、専門性の高いドメインが優遇されます。
しかし、評価が高くなるコンテンツ数に明確な基準はありません。
▲3記事の投稿で月間29000PVのサイト。広告出稿、SNS拡散などの施策は行っていない。
記事数や文字数を増やすよりも、質の高いコンテンツを増やすことが重要です。
サイト設計で検索順位を向上させることができます。ユーザーが満足し、多くのページが閲覧されるサイトは高い評価を得ることが可能です。
各ページごとに掲載するリンク先、リンクの設置場所、クリックしたくなるバナー、ユーザーファーストなレイアウトなどでページ/セッションが大きく改善した事例が多々あります。詳しくは、コンテンツマップとはをご参考ください。
コンテンツSEOの基本的な考え方は、ユーザーを満足させるということです。ユーザーを満足させるために、「ユーザーにとって、必要な情報を、必要な形で、必要な量だけ提供すること」を意識することが重要です。
上記を意識してコンテンツSEO対策に取り組みましょう。
コンテンツSEO対策のメリットはドメインパワーの強い競合サイトを避けることができる点です。
▲推奨入札単価は他サイトが力をいれてSEO対策を行っているキーワードを示す指標
MozBar – Google Chromeを使用し、競合サイトのDA,PAが低いキーワードを選定することがコンテンツSEO対策の勝ち筋です。
ユーザーが満足する情報とはなにかをリサーチする必要があります。検索ユーザーにニーズを把握する最も有効な方法は、検索結果画面に表示されているタイトルとタイトル下のスニペットを読み解くことです。
検索結果は現時点におけるユーザーのニーズに応える結果ですので、検索結果かた大きくハズレない情報をコンテンツにすることが重要です。
検索ニーズの取得方法に関しては検索意図とはをご覧ください。
Googleは記事の信頼性を評価基準としています。著者のプロフィール欄(資格や職業、経歴など)や、著者名の検索回数を基準とし、著者の権威性を測っています。
誰でも書けるコンテンツではなく、1次情報かつ、専門性の高いコンテンツが評価されます。
読みやすいレイアウト・デザインを作成する上で知っておくべきことは
の5つです。
一度作成した記事でも、時間の経過と共に検索ニーズが変化していくことがあり、検索順位が変化する場合があります。
コンテンツを新たに追加するだけでなく、定期的に内容チェックを行い、情報を最新に保つ事も大事です。
リンク切れや古い情報が掲載されている場合、検索順位の低下を招きます。
下記の項目に当てはまる方は、当記事で作業効率が100倍以上高くなり、今後のブログ記事の検索流入が倍増する可能性があります。
当サイトは月に2~3記事の公開で検索流入数は増え続け、毎月安定して弊社サービスへのお問い合わせをいただいております。
少ない記事数で収益性を最大化するには検索順位1位を獲得することが重要です。1位と2位ではクリック率が2倍以上差があり、10位以下は大きくアクセス数が下がってしまいます。
2017年の検索順位別クリック率
参照:2017年版Google検索順位別クリック率データ| INTERNET MARKETING NINJAS
これからお伝えするSEOキーワード選定は少ない記事数で検索順位1位を狙う戦略で、これまでとは比べ物にならないほどの成果を得ることができます。
当コンテンツを読み進めると、検索順位1位を獲得しやすいキーワードシートを作成することが可能です。
まずはキーワードプランナーを使わずに、ターゲットが情報収集している媒体から情報収集し、大まかなキーワードを抽出します。
私は本屋で並んでいる本のタイトル、帯、目次を参考にキーワードの抽出を行っています。
本屋は売れ筋商品を平積みする傾向があります。つまり、世の中が求めているキーワードの宝庫だということです。
情報収集の媒体の種類
「kizashi.jp」という共起語検索ツールを使うと、ターゲットが検索しそうなキーワードが得られます。
共起語(きょうきご)とは、とある単語と一緒によく用いられる単語という意味です。例えば、「SEO」に関する情報を話題にしていると、「キーワード」「アルゴリズム」などの単語が頻繁に用いられます。これが共起語です。
Step1で得たキーワードで検索順位1位のサイトを調べるます。その際、必ずプライベートブラウジングを使ってください。
参考:検索結果が人によって違う理由|検索履歴が順位を決めている(←コンテンツ完成後リンクを貼ってください。)
「GoogleChromeの設定」→「シークレットウィンドウを開く」で検索履歴を反映させない検索結果を表示できます。
キーワードプランナーはGoogleAdwordsのアカウント取得が必須です。
15分でGoogle AdWordsの広告アカウントを取得する方法
近年GoogleAdWordsのキーワードプランナーの新Ver.が使えるようになりましたが、今回お伝えするキーワード選定は以前のキーワードプランナーでしかおこなえません。
キーワードプランナーを開き、下記の設定でターゲットが検索しそうなキーワードから詳細な候補キーワードを抽出します。
※キーワードプランナーにはGoogleAdwordsのアカウントと詳細な検索ボリューム値が出てくるようにする必要があります。月間500円ほどで検索ボリュームが取得できるので、作業効率化のために是非広告出稿手続きを行いましょう。Googleキーワードプランナーの月間平均検索ボリュームを復活させる方法
サイトのKGIが店舗集客の場合は必須項目です。市町村まで設定できるので、できるだけ狭いエリアに設定しておきましょう。地域を選ばない場合は「日本」と設定しておきましょう。
言語は日本語にしましょう。日本人が検索窓に入力する「facebook」などの固有名詞であれば、「日本語」に設定していても表示されます。
関連キーワードを取得するときに必要ないキーワードを除外しておくと後々の作業が楽になります。ターゲットが検索思想にないキーワードを除外キーワードに設定しましょう。
当ブログでは、副業でサイト運用する方をターゲットとしていないため、「副業」を除外キーワードとしています。
前年より検索ボリュームが減少傾向にあるキーワードを除外します。
ブログを数多く更新せず、少ない記事数で検索流入を増やしたい場合はミドルキーワードを設定する場合は検索ボリュームを≧100にしましょう。
ホワイトハットSEOを行う場合はすべての選択肢をOFFにして構いません。ちょいエロ系以上のサイトは「アダルト関連の候補を表示」をONにしましょう。
「設定が完了したら候補を取得」をクリックしましょう。
検索流入を狙いたいキーワードをプランに追加します。
変動率が高いキーワードがおすすめです。昨年は検索ボリュームが少ないキーワードはライバルサイトが少なくいため、比較的早い段階で検索流入が増えるキーワードです。一過性のキーワードであるかどうかを見極め、プランに追加してください。
今後も継続的に検索されるキーワード選定をおすすめします。
あまりにも意図するキーワードとは異なる場合はプランに追加しないようにしましょう。
私は一括でプランに追加し、後ほどキーワードを消去するという手順で行っています。
Step1のように本や雑誌などで取得したターゲットが検索しそうなキーワードで候補キーワードを導き出したら、再びプライベートブラウジングで検索順位1位のサイトURLを「ランディングページ」に貼り付けます。
ダウンロードファイル形式はどちらでもかまいません。過去の統計情報のチェックは必要ありません。
キーワードプランナーのTOPに行き「オプション 2: ファイルをアップロード」にStep6でダウンロードしたCSVファイルをアップロードし、Step3と同じターゲット設定で「検索ボリュームを取得」します。
検索ボリュームが取得できたらGoogleスプレッドシートかCSV形式でダウンロードします。
※キーワードプランナーで得られる値
キーワードプランナーの競合性(Competition):「強」「中」「弱」で表示される競合性は指定のキーワードにおける広告出稿者の多さを表し、推奨入札価格が上がることを伝える目安の役割です。高い金額で設定した入札者を優先的に広告表示させます。(参考:GoogleAdWordsの広告単価の詳しい仕組み)
競合性はキーワード選定では無視して構いません。過去に競合性を意識してキーワード選定をしていましたが、検索結果に表示されるページ数や検索順位の上がりやすさに関して全く関係無いことが分かりました。
推奨入札単価(Suggested bid):指定のキーワードで広告を出すときに推奨するクリック単価。購買意欲の高いユーザーが検索し、顧客単価が高い広告だと分かります。購買につながりやすいキーワードかどうかを判断する重要な指標になるキーワード選定に必要な値です。
その他の値はキーワード選定に必要ありません。
ライバルサイトが多く、月間検索ボリュームの値が大きいキーワードを分解し、より狭い分野で検索順位1位を狙う方法です。分解方法は下記の2パターンあります。
Step7でダウンロードしたキーワードデータの「Avg. Monthly Searches (exact match only)」を降順に並び替え、数値が大きいキーワードを選び、再度Step2~7を繰り返します。
サジェストキーワードをキーワードプランナーの「検索キーワードと傾向を取得」で検索ボリュームを取得します。
キーワードや業種、ターゲットによるのですが、本サイトは主に月間検索ボリューム1,000以上のキーワードを分解しています。
Step8で得られたキーワードデータの中から無駄なキーワードを省き、サイトのテーマ性と大きくズレるキーワードを消去していきます。地道な作業ですが、重要な作業工程です。
無料SEO難易度取得ツールrishirikonbuでキーワードの難易度を取得します。難易度は主に競合サイトのページオーソリティ・ドメインオーソリティ(オーソリティ:被リンクやテーマ性による権威性)などを基準に難易度として数値化した値です。
あるキーワードでは難易度が40の場合、検索順位が向上し始めるまでに4ヶ月かかりました。
記事数が少ないサイトやドメインパワーが低いサイトは難易度25以下のコンテンツを作成することをおすすめします。私は難易度が40以上のキーワードの場合、コンテンツ作成を諦めています。他のキーワードで記事作成した方が費用対効果が高いからです。
難易度が高い場合は、Step5~12を繰り返し、より低難易度のキーワードを見つけましょう。
ブログ記事公開後、ある程度の競合がある場合は検索結果が反映されるまで約3ヶ月以上かかるのはご存じかと思います。
下記のグラフはGoogleにおける2017年6月~2018年5月の平均月間検索ボリューム18100(キーワードプランナー)のキーワードにて検索順位の変動を表しています。掲載順位が安定するまで7ヶ月を要しました。
掲載順位を向上させるために行ったことはSerchConsoleでのリライトです。
記事公開時はロングテール、その後ミドルキーワード、ビッグキーワードという流れで一つの記事でも狙うキーワードを変更していクことにより掲載順位が向上しました。
SerchConsoleの「検索トラフィック」→「検索アナリティクス」で検索されているクエリとURLごとの検索流入数を見ることができます。
ここで見つかったクエリはユーザーの検索意図とコンテンツが僅かに一致している可能性があります。クエリの検索ボリュームをキーワードプランナーで確認し、同時にrishirikonbuで難易度を取得し、コンテンツのメタSEOキーワードを変更するか判断しましょう。現在のコンテンツの意図と近いようなら表示回数の多いクエリを使ってリライトし、コンテンツとあまりにも異なる検索意図の場合は新たにコンテンツを作成するための候補キーワードとしてストックしておきましょう。
難易度が低ければキーワードプランナーで選定するSEOキーワードよりも高確率で検索上位に表示させることができます。
補足:検索順位ごとのクリック率を頭にインプットしておき、順位が上がった場合どれくらいの流入があるかを推測する必要があります。
例えば検索順位が10位で表示回数が2だと、1位獲得時に想定される流入は月間20~30ほどだと推測できます。1クエリで月間20ユーザーの流入はリライトするに値するかを判断しましょう。
ここまでの機械的なキーワード選定はSEO対策初心者の方でもできます。実はここからが上級者向けSEOキーワード選定の方法です。
顧客ターゲットに訴求するSEOキーワード選定は検索ユーザーの潜在的な意図を読み解く力が必要不可欠です。
膨大な記事数を公開しているのに検索意図の取得ができずにブログ集客の費用対効果が悪い企業は数多く存在します。
次の記事で「なぜこのキーワードを検索窓に入力しているのか」を明らかにする本質的キーワード選定方法を身に着けましょう。
次の記事:検索意図とは|上級者のSEOキーワード選定(URLリンク)
オウンドメディアはうまく活用できれば驚くほど自社の業績と認知度を高めることができます。しかし、言葉だけが一人歩きしすぎてうまく活用できず失敗している企業も多くあります。
「うちもこれで事業を波に乗せよう」と意気込んで始めても、うまくいかない失敗パターンを5つお伝えしていきます。
ネット上にはあまりにも数多くのオウンドメディアがありますが、ほとんどのサイトがコンテンツ数が少ないです。
数を増やしてGoogleインデックスを高めていき、効果が出るまでに多少なり時間と記事数が必要となります。 有名な企業のサイトであっても認知度は上がりません。すぐに結果がでないからといって、失敗と判断するのは大きな間違いです。コンテンツが注目度を集めたり会社の認知度が高まったりするようなことを期待しすぎないことが重要です。そしてコンテンツを地道に増やしながら早くても半年から1年と言った時間を考えていく必要があるわけです。うまく予算などが組めず、収益が出る前にそのオウンドメディアを閉鎖させなければいけなくなってしまいます。
オウンドメディアの中のコンテンツを増やす時、基本的にチームを組んで作成します。サイトのコンセプトや方向性がバラバラでターゲットがブレてしまい、ユーザーに離脱されてしまうことがよくある失敗例です。
とにかく、時間がかなりかかると担当者がよくわきまえ、 一貫したコンセプトで維持し続けることを計画しましょう。 質の低下やモチベーションの低下を予防することが可能です。
メディアの最終的な目的はもちろん業績を高めるために、ひたすら売ることばかりに執着しているせいで誰も寄り付かなくなってしまいます。例えば、記事まとめコンテンツを作った場合にユーザーは役立つと感じず、企業の宣伝ばかりをしているページがよくあります。
恋愛と同じように、相手の話を聞かずひたすら自分の売り込みを必死にやっている人がモテないのと同じです。そこで コンテンツをきちんと作り込んでサービス等の宣伝はあくまで控えめに押さえておくことが重要です。
アクセスを集めてユーザーを拡散しようという考え方だけではいけません。メディアをうまく活用できないパターンに陥ってしまいます。
アクセス数を増やそうとするばかりで、ターゲットに関係ない記事を量産すると失敗してしまいます。 一時的に注目度を上げるための施策としては有効かもしれませんが、すぐに興味を失われてユーザーが離れていき収益につながらないのです。ペルソナをかなり限定的にしすぎると、記事作成できなくなってしまいます。SEO対策のキーワードを盛り込みペルソナを限定し、記事執筆をしてアップするのはかなり手間がかかります。
記事のネタがなくなって執筆の負荷が大きくなってしまいます。また、執筆するライターに多くのことを要求しすぎて、記事を書ける人がいなくなってしまうか、かなり高額の報酬を払わなければいけなくなってしまうこともあります。。
オウンドメディアの力を過信しすぎて、すぐに結果が出ると勘違いしてしまっている運営者は数多くいます。
多くのアクセスが集まっているサイトも地道に記事を書き続けていたということを忘れないようにしましょう。失敗例を参考にオウンドメディアを見直してみてはいかがでしょうか。
ブログ集客で成功するために必要なのは努力ではなく、少しのコツです。
毎日頑張って更新しているブログから何とか集客したいと思っている人のための、初心者でも簡単に実践できる、ブログ集客で成功する7つのコツをお伝えします。
▲ブログ集客で成功するコツは、ペルソナやKPI・KGIなどの設定、ベネフィット入りの案内ページの作成、顧客導線の設計、SEO対策などがある
ブログ集客で成功するためには、
という、7つのコツがあります。
7つのコツを押さえることで、「初心者」を卒業することができます。
7つのコツのうち何ができていて、何ができていないのか、自分のブログと照らし合わせてみてください。
ブログ記事を書くうえで、ペルソナの設定は必須です。
ペルソナを設定せずに書かれた記事は、要点が絞られておらず、内容も薄くなってしまいがちです。
内容の薄い記事は、読者に「役立つ情報だった」「誰かにシェアしたい内容だった」と思ってもらうことが難しくなります。
しかし、初心者は「20代の女性で美容に興味がある」というような、大まかなターゲット像を決めるだけにとどまってしまいがちです。
「20代の女性で美容に興味がある」という情報では、
など、悩みが幅広くなってしまいます。
「20代の女性で美容に興味がある」といった大枠だけでなく、
のような、具体的にある人が想像できるほどにまで情報作った「ペルソナ」が必要です。
ペルソナを明確に設定することで、「どんな悩み」を抱えている、「誰に向けて」のブログ記事かはっきりさせます。
そして、「どんな悩みを抱えている」かをはっきりさせると、キーワードを絞ることができます。
キーワードを絞ることで、ブログ記事の方向性もしっかりと定まり、読者にとって「この悩みに関してなら、このブログ記事」と認識してもらうことができます。
どうやってペルソナを設定すればいいのか迷った人は「ペルソナは絶対必須!ブログ運営時のペルソナテンプレート」の記事にテンプレートを用意しているので、ぜひ活用してください。
ペルソナの設定をしたら、設定したペルソナをもとにカスタマージャーニーマップを作ります。
カスタマージャーニーマップに沿った内容の記事を掲載することで、読者の購買意欲を高めることができます。
カスタマージャーニーマップとは
の5つのフェーズで、ペルソナの心理と行動のプロセスを表したものです。
ペルソナがどうやって商品を「認知」し、何がきっかけで「興味関心」を持ち、どう他の情報を「検索」し比較検討することで、なぜ「購買」に至り、どうすれば周りのひとに「情報共有」したいと思うのか、それぞれのフェーズにおけるペルソナの心理と行動を設計していきます。
カスタマージャーニーマップを設計し、ペルソナが次のフェーズに移るために必要な情報を記事にすることで、ペルソナの心理変化を促して購入・契約につなげることができます。
カスタマージャーニーマップの作成に自信がない人は、「カスタマージャーニーマップとは-消費者の行動と心理変化」の記事に、カスタマージャーニーマップの作成テンプレートを用意しているので参考にしてください。
ブログ集客を実施するなかで「アクセス数はあるのに、購入・契約に至らない」という状況になることもあります。
アクセス数と購入・契約数が比例しない原因の一つに、適切な通過点とゴールを決めていないことがあげられます。
アクセス数があるということは読者にとって「役に立つ情報」を提供できている証拠です。しかし、アクセスが購入・契約につながっていないのであれば、あなたのブログ記事は「ボランティアサイト」になっていることを表しています。
ボランティアサイトから脱出するためには最終ゴール=KGIと、ゴールまでの通過点=KPIを設定することが重要です。
KPIとは「最終ゴールまでの通過点」に対して、KGIとは「最終ゴール」に対して、達成できているかどうか確認するための指標です。
▲KGIは最終ゴール、KPIは最終ゴールまでの通過点のことをいう
フルマラソンで言うと、「42.195㎞を3時間で走る」という最終ゴールはKGIに当たります。
42.195㎞を3時間で走るためには、1時間で14.065㎞のペースで走ることになります。この「14.065㎞を1時間で走る」という通過点がKPIに当たります。
KPIとKGIを設定すると、漠然と「ブログ集客で売上が上がらない」という状況ではなく、「目標の月〇〇〇円に対して、〇〇〇円足りない」と具体的に把握することができます。
逆に、KGIとKPIを設定していないと「ゴールは達成しているかどうか分からない。通過点もクリアしているか分からない。」という状況になります。
ゴールも現在位置もわからない状況では、何を改善していくべきか判断ができません。
KPIとKGIを設定することで、「今やるべき改善策」を見つけ、ブログ集客を前進させることができます。
「KPI設定&改善で利益最大化!ボランティアサイトにならないための施策」の記事では、KPIの設定方法やKPIの改善に必要なデータ取得ツールについて詳しくご紹介しています。
あなたのサイトには「どんな商品・サービスを提供しているのか」を明確に書いた、商品・案内ページはありますか?
初心者は自分の考えや日々の日記をブログ記事に書いてばかりで、「結局何を提供しているのかが分からない」状態になっていることも多くあります。
商品・サービスの内容が分からないままでは、読者からの購入や契約はありません。
どんな商品・サービスを提供しているのかを書いたページを作って、読者にアピールすることが重要です。
商品・サービスの内容ページを作るときには、ペルソナが「どうなれるのか」という具体的なベネフィットを入れることがポイントです。
ベネフィットとは、単純なメリットではなく、商品を利用したときに得られる未来のことを意味します。
「Webマーケティングコンサルティング」よりも「契約数を3倍にして売上を上げるためのWebマーケティングコンサルティング」と言う方が、読者は具体的に商品・サービスを使った未来が想像できるので、購買意欲が高まります。
特に個人事業主の場合、「自分だから提供できるベネフィット」に注目すると他の同業の個人事業主と差別化することができます。
「なぜあなたから買うのか」「なぜあなたと契約するのか」という具体的な理由があるほど、購買意欲を後押しします。
メリットとベネフィットの違いや、ベネフィットの種類については「ベネフィットとは[マーケティング用語辞典]」の記事でより詳しく紹介しています。
初心者のブログ記事では好きなこと・書きやすいことばかりを書いていたり、ブログの目的にあっていない内容ばかりを書いていることがあります。
しかし、ブログ集客で重要なポイントは「ペルソナの悩みを解決する」ことです。
あなたのことをまだ知らない読者にブログを訪問してもらうためには、検索エンジンからのアクセスを意識する必要があります。
人が検索エンジンを利用するのはすでに知っている商品・サービスの詳しい情報を知りたいときや、問題の解決方法を探しているときです。
そのため、まだ商品・サービスを知らない人の検索エンジンからのアクセスを増やすためには、「悩みに対する解決記事」で読者にサイトを認知してもらう必要があります。
「解決方法」を求めてサイトを訪問したときに、悩みの解決方法としてあなたの商品・サービスを提示できれば、購買意欲を高めることができます。
解決方法と商品・サービスを直接的につなげることができなくても、悩みに対する解決方法を掲載し続けることで専門家としての認識を獲得することができ、読者の信頼感を高めることができます。
また、悩みに対する解決記事のなかでも、実際に購入・契約した「お客様の声」を反映した記事は特に有効です。
お客様の声の記事は「購入・契約することによってどうなれるのか」を具体的にイメージすることができ、悩みとその解決方法としての商品・サービスが結びつくので、読者の購買意欲を高めることができます。
すでにお客様がいるときは、インタビューや事例としてお客様の声を反映した解決記事を作成してみてください。
商品・サービスの案内ページや解決記事を作成しても、読者にとって「読みづらい文章」では、購入・契約につながりません。
読者は「なるべく短く、なるべく簡単に、知りたい情報を手に入れたい」と思っています。
どんな読者にとっても読みやすく、知りたいことが簡単にわかるように書くことがWebライティングに求められる文章力です。
「書きたいこと」を書くのではなく、「読んでもらえること」を書くのが重要です。
「短期間でWebライティングの文章力を大幅に向上させる方法」にも掲載している通り、読んでもらえるために必要な要素は、
の、3つです。
「どうしたら読者のためになるのか」「読者は何を求めているのか」というような、「読者の目線」を意識することが、Webライティングの第一歩です。
そして、ブログ集客においては読者がサイトに訪問してくれなければ、何も始まりません。
サイト訪問を促すためには、読みやすさだけでなくSEOも意識したライティングを行う必要があります。
SEOライティングでは、
などのポイントがあります。
読者にとって役立つ情報、良質なコンテンツを検索エンジンに評価される形で提供することで、上位表示とサイトへのアクセスが期待できます。
「SEOライティングとは-初心者が必ず知るべき35のコツ」では、SEOライティング初心者でも成果を出すことのできる、コツを詳しく記載しています。
優れた文章力で商品・サービスの内容ページと解決記事を用意していたとしても、それぞれのページの移動がスムーズにいくように設計されていなければ、購入・契約にはつながりません。
読者がが欲しい情報を掲載していたとしても、サイト内の分かりづらい場所にあっては他のサイトへ移ってしまいます。
申し込みページや申し込みボタンは読者の分かりやすい位置に設置していることが重要です。
どういう順番でどの位置に表示させるのがいいのか、読者にたどってほしい経路、つまり「顧客導線」を設計する必要があります。
▲顧客導線は読者に訪問してほしいページから逆算で設計する
顧客導線は最終的に読者に訪問してほしいページから逆算で設計していきます。
例えば読者に申し込みフォームを訪問してほしい場合は、申し込みフォーム→サービス案内ページ→コンテンツページ→トップページという流れの設計です。
「顧客導線の意味とは-成約率を高めるマーケティング設計」では、配色やレイアウトといった初心者がこだわりがちなポイントよりも重要な、顧客導線についての詳細をお伝えしています。
また、顧客導線をより明確に設計するためには、今あるページ同士のつながりを整理する「コンテンツマップ」の作成が有効です。
どの順番でどのページを訪問することで、読者の購買意欲が高まるのかを考えながら、最終的なゴールへと導線を作っていきます。
場合によっては、必要なページが抜けていることに気が付くかもしれません。
サイト内を整理整頓し、想定通りの順番でページを移ってもらうために、コンテンツマップを利用して内部リンクを適切に設置します。
「コンテンツマップとは|作成方法と無料作成ツール3選」では、内部リンクを最適化するコンテンツマップの作成方法を掲載しています。
ペルソナの設定やコンテンツの中身、文章力や顧客導線など、すべてにおいて問題のないサイトであっても、サイトに読者が訪問しなければ意味がありません。
読者の訪問を得るためにも、SEO対策はしっかりと行う必要があります。
SEO対策には
などのコツがあります。
最近ではスマートフォンでWebページを閲覧する人も多いため、特にAMPの考慮は欠かせません。
AMPとは「Accelerated Mobile Pages」の略で、モバイル端末によるWebサイトの表示を高速化するプロジェクト、あるいはプロジェクトの成果となる一連の技術を意味しています。
AMPに対応しているページは読み込み時間が短く、読者の離脱を防ぐ効果があります。
AMPについては「Googleが推奨する雷マークのAMP表示ってどんな仕組み?」に詳細を記載しています。
ペルソナ・カスタマージャーニーマップの作成や、KPI・KGIの設定、SEO対策などのすぐに取り掛かれるものから、文章力を磨く、解決記事を書くなどの少し時間を要するものもあります。
7つのコツを実践し、ブログ集客初心者から卒業しましょう。
ブログ集客初心者を卒業したあとは、更なる売上増を目指して「【無料】ブログからの売上を3倍にしたコンテンツ管理ツール」の活用がおすすめです。