今さら聞けないオウンドメディアの意味とは?運用の注意点を徹底解剖!
2年ほど前から注目されているオウンドメディアというワード。
今回の記事では”価値が上がり続ける不動産”とも言われているオウンドメディアの中身と実態に迫っていきます。
アクセスアップを第一優先としたブログ運営はもうやめましょう!
マーケティングの本質を理解して人が集まるサイトを作っていきたいですね。
オウンドメディアとは
引用元: Google Trend
曖昧な意味で遣われることが多いオウンドメディアというワードですが、歴史を紐解いていくとなぜ曖昧な言葉になったのか分かってきますよ!
インターネット上では、オウンドメディア以外にもペイドメディア、アーンドメディアという全部で3種類のメディアがあり、それぞれバランス良く運用していくことが重要になってきます。
今回はその中でもオウンドメディアに焦点を当てて見ていきましょう。
オウンドメディアの定義
オウンドメディアとは「Owned(自分のもの)」と「Media(情報発信場所)」が組み合わさったものです。
ところが、オウンドメディア(Owned Media)という言葉の意味は2つあるんです。
広義の意味でのオウンドメディアと狭義の意味でのオウンドメディアは少し違います。
- 英単語の意味そのままで「自社の媒体」
- コンテンツマーケティング用「自社”情報”サイト」
・自社媒体という意味のオウンドメディア
自社が使っている情報発信媒体であればなんでもオウンドメディアだと言う意味で使っている人もいます。
「自社で運営していれば全てオウンドメディアでしょ!」
ということで、ネットに限らず、広報誌、ニュースレター、HP、ブログ、無料ブログ、SNS、メルマガもオウンドメディアに含まれます。
・自社“情報サイト”という意味のオウンドメディア
主に情報提供型ブログサイトを指します。
もともとのオウンドメディアは広報誌やパンフレットを指す言葉でしたが、近年インターネットが普及したことにより、自社で運営するオンライン上の情報サイトをオウンドメディアと呼ぶようになりました。
特に日本では人(潜在顧客)が求める情報(自社の宣伝臭さを消した情報)を発信し、メールマガジンのリスト取得などを行うサイトを指すことが多いです。
情報というコンテンツを発信して集客をするコンテンツマーケティングの一環としてオウンドメディアを運用するのが一般的です。
この記事では日本で一般的に使われている自社“情報サイト”という意味でオウンドメディアを解説していきます。
ブログとオウンドメディアの違い
もともとブログというのは「weblog(ウェブログ)」というインターネット上に書く日記でした。ところが、コンテンツマーケティングが流行りだし、自分が気軽に書く日記から人が求める情報発信サイトに移り変わって行きました。
現在もブログを日記として使っている人が多いのですが、そのような書き方では検索エンジンからの集客が見込めません。
つまり、ブログというWebサイト(ワードプレス等)を使って本来の意味である日記にすることもできますし、人が求める情報にフォーカスしたオウンドメディアにすることも可能なんです。
「ブログはオウンドメディアに含まれる」と説明する人もいれば、「ブログとオウンドメディアは違う」という人両方いるのはこのためです。
オウンドメディアを持つべき4つのメリット
1.広告費を大幅に削減できる
インターネット広告には様々な広告形態がありますが、全体的な料金相場を見ていきましょう。
広告媒体費(=掲載費)は上昇傾向にあります。
インターネットの利用率や利用率時間の向上はどうしても広告費の上昇を招きます。
【グラフ&表】日本の広告費推移(2005~2014年)|number
インターネット広告媒体の1つであるリスティング広告と自然検索の費用対効果を見てみましょう。
リスティング広告に関してはこちらの記事をご覧ください。
オウンドメディアのは主に検索流入を狙ってアクセスを集めるので、クリックあたりの費用をここで知っておくと良いかと思います。
自然検索のクリックが80%、リスティング広告からのクリックが20%の場合、自然検索からのクリックに比べてリスティング広告での費用は10倍以上になります。
インターネット広告費を削減し、オウンドメディアからの流入を増やしたい企業が多く存在するため、オウンドメディアを所持する企業が近年急激に増えてきたのです。
引用元: 「2012年度国内SEO市場規模予想」クロスフィニティ株式会社のプレスリリースより、「2012年日本の広告費」電通 運用型広告費より
2.オウンドメディアがあればプル型集客が可能
オウンドメディアの戦略は知らぬ間に読者がファンになっていく仕組みだということ。
人間は無意識のうちに広告を見ることを避けてしまい、宣伝や売り込み臭さのある場所へは人は集まりにくくなります。
オウンドメディアには商品ではない別の価値を求めて人が集まってきます。会社案内や提供サービスの説明ページさえも無いオウンドメディアも多数存在します。
オウンドメディアのフッターにちょこっとコーポレートサイトのリンクが貼ってあるケースがほとんどです。
3.一度書いた記事はずっとアクセスの流入が見込める
一度外部サイトにリンクが貼られた場合は、外部のサイトにアクセス流入がある限り自分のサイトへのアクセスも見込めます。アクセスがあるサイト同士、ちゃんとした理由で相互にリンクが貼られていたらずっとアクセスは安定しそうですね!
また、誰かが情報を求め続けている限り検索から読者が訪れる可能性があります。まさに記事は財産です。
4.必要なくなったら売却できる!
実は安定したアクセスが見込め、物理的に老朽化しないオウンドメディアは売却できるんです!今まで苦労して育てたサイトを手放すのは寂しいですが、その苦労が価値になるんです。
そして、現代ではWebサイトが資産として見られる時代になっています。安定した売上を見込めるサイトを担保にして銀行から融資を受けることができるんです!
所有年数が経過するにつれて資産価値が減少する不動産よりも担保として安心できるかもしれませんね。
日本で初めてWebサイトを担保に銀行が融資を行ったのは現在(2017年)から13年前にも遡ります。
2003年にサイトを担保に融資を行ったことが書かれた記事(引用:ウェブサイトが銀行貸付の担保に|スラド)
毎月サイトから得られる利益が100万円の場合、だいたい2000万円くらいでサイトの売却が可能です。
多くの人がオウンドメディアの運用を断念するのは成果が出ない時期も根気よく続けなければならないことにあります。ある程度アクセスがあるサイトはそれだけで価値なのです。
情報サイト売買の取引を仲介してくれているサイトが多数あります。
広告費を使って成果が出なかった場合、無駄金となってしまいます。
しかし、記事の更新は成約に繋がらなくてもサイトの売却価値向上に貢献します。
オウンドメディアを構築するまでにすべき5ステップ
日記みたいに気が向いた時に自分が思ったことを書くだけのブログとは全く違います。オウンドメディアはしっかりと集客に結びつくようなやり方で計画を立てて設計していくことが重要です。
運営を介してからサイト経由で販売したいものが変わったりすると、サイト内の設計が大きく変わってしまうことになりかねません。慎重に準備を進めていきましょう。
1.サイトから最終的に販売したいサービスを決めよう
最終的に販売する商品・サービスから逆算して設計すると効果が最大化します。
最終的に販売するものよりも提供する情報を先に決めてしまうと、集客の一貫性がなくなってしまいます。
ペットのしつけ情報サイトを作ってたくさんのアクセスが集まったのに、最終的な販売物がパーソナルトレーニングジムだった場合は成約率が大きく下がってしまいます。
ただのボランティアサイトになってしまいますので、赤字になりかねません。
最終的に販売する商品から逆算した素敵なオウンドメディアの成功事例を紹介します。
オウンドメディアで犬に関する情報サイトを所有している企業がトヨタ自動車株式会社です。
「ペットと一緒に外出するなら大きい車が必要でしょ。」
というニーズを引き出すためのサイトです。
引用元: トヨタドッグサークル|トヨタ自動車株式会社
ペットと一緒に外出したい読者を集める戦略です。
猫と一緒に外出する人は少ないので、犬に絞って情報提供しています。
ペットと一緒に泊まれる旅行先やドッグランなどの紹介も行っています。
2.ターゲットを明確にしよう
最終的に販売するサービスが決まっていれば、そのサービスを販売すべきターゲットを明確にしましょう。
トヨタ自動車の犬の情報オウンドメディアは、
「ペットと一緒に出かけたい」
という人をターゲットにしています。
見込み客として期待できるターゲットが響く記事を更新しないといけません。
ターゲットの困りごとは何かをしっかり明確にするためにも、しっかりペルソナ設定をしましょう。
これまでサービスを購入してくださったお客様からしっかりヒアリングを行い、オウンドメディアの構築に望みましょう。
ターゲットを明確にしたらページ全体のデザインや記事のネタ、コンセプトが決まります。
3.読者に響く強力なオファーでリストを集める設計をしよう
オウンドメディアの一番の長所は宣伝臭さがないのに見込み客レベルを向上させることができることです。
情報を求めて集まった人は、知らぬ間にサイトのファンになっていきます。
読者がファンになりやすい理由は、サイトが読者の問題解決をしてくれたから信頼関係を築きやすいからです。また、過度な売り込みを行わない媒体(あくまでオウンドメディアは情報媒体だから)なので、ファンになった後にサービスの宣伝をすることができます。
サービスの宣伝を効果的に行うために、サイト内ではなくメールマガジンなどで宣伝を行う場合が多いのです。
Webサイトからメールマガジンに場所を移して宣伝をしていきます。
メールマガジンに登録してくれるということはファンになった証です。
ファンが喜ぶ情報をメールマガジンで発信していきましょう。
4.闇雲に更新するのではなく、記事ごとの役割を決めよう!
毎回人に役立つ情報を淡々と公開すればそれでいいということではありません。
1つのオウンドメディア内に別々の役割を持った記事が存在するんです。
僕のサイトの記事を使って説明していきます。
1.話題性重視記事
主にSNSからの流入を意識した記事です。シェアされやすいように話題を選んだり、一般ウケする記事に仕上げたりします。
急上昇検索ワードをSEOメタキーワードに入れたネタ記事です。話題のニュースを取り上げたらアクセスが集まりやすいんです。SNSでシェアされやすいのはもちろん、検索順位の観点でも話題性のある情報は新しい記事を優先的に検索上位に表示する傾向があります。もちろん、その分すぐに検索順位が下がったり、そもそもそのキーワードを検索する人が少なくなったりします。
おもしろ系や可愛いペットネタ、エンタメニュース系はシェアされやすいですが一過性のアクセスだということを認識しておきましょう。
このサイトでもたまに話題性記事を作成します。
例えばアディーレ法律事務所が懲戒処分を受けたニュースがあったとき、こんな記事を書きました。
ニュースの報道があった次の日くらいに記事をアップしたのですが、アップした2日後に「アディーレ 誇大広告」で検索順位1位になり検索流入からのアクセスがありました。
アディーレの広告をインターネットマーケティングに絡めることによって別の記事に誘導することが目的でこの記事を作成しました。
話題性重視記事だけにアクセスが集まっても成約率が低いため収益化はできません。
話題性重視記事は記事内にしっかりお役立ち情報記事へのリンクを貼ることがポイントです。
2.お役立ち情報記事
ノウハウ記事を更新することによって検索して求める情報を提供し、絞られた見込み客を集めることが目的の記事です。
「車 外車」と検索する人は、外車の中古車買い取りに関心がある可能性が高いというターゲットの絞り込みができます。そこで中古車販売サイトへ誘導してあげたほうが、闇雲にバナー広告を掲載するより効果的です。
僕の記事で言うと、アンカーテキストリンクの貼り方と設定の仕方を解説したノウハウ記事です。
ブログに関心があるはずの人を集めて、適切なタイミングで宣伝をすることができます。
お役立ち情報提供記事を書くコツは、検索ユーザーの悩み解決を記事にすることです。
3.サービス布石記事
サービスの案内をいきなり見せても効果的ではありません。実際にお客様がサービスを購入するまでの過程を計算して予め知っておくべき知識を提供しておきましょう。
事業の強みをアピールする記事でもあります。
例えば、このメディファンドではあまり一般的ではない情報を発信することがあります。
一般的ではない知識(見込み客自身が調べようとも思っていない)=検索されにくいので、アクセスを集めることに関しては都合の悪い記事なんです。
ですが、サービスの良さを理解してもらうまでに必要な情報なんです。
弊社ではオウンドメディアの運用サービスを行っているので、お客様の依頼に対するハードルを下げてもらうためにこのような記事を作成しました。
オウンドメディアに対して求めるものが集客だけだと思っていた人にとって不動産という新しい定義付けが出来れば
「オウンドメディアについてもっと知りたい!」
と思ってもらうことが可能になります。
オウンドメディアの必要性を感じない人に向けてサービス依頼・購入案内のページを見せても離脱率が高くなってしまいますので、それまでにしっかり読者の考え方を増やして上げる必要があるのです。
4.セールス記事
ランディングページや商品・サービス宣伝記事です。
サービスや商品の購入を促す記事を書いてもいいですし、メールマガジンの登録を促す記事でも構いません。
しかし、この手のセールス記事の割合はサイト記事全体の1割以下にすることをおすすめします。
宣伝を受けるべきではない読者が多いオウンドメディアでは、宣伝記事をたくさん更新しすぎないようにしてください。
記事下やサイドバーにバナーを貼ってランディングページに飛ばすことが一般的なようです。
それぞれの役割をしっかり果たす記事を書いていきましょうね!2つの役割を担う記事があっても全然大丈夫です!
基本的な考え方は、見込み客の段階に合わせた記事を書いて、ターゲットを教育していこうという考え方です。
5.オウンドメディアのポジショニングを決めよう!
情報発信にも色んなタイプの情報があります。ここでは3つのタイプのオウンドメディアタイプを解説していきます。
ソーシャル流入型オウンドメディア
ニュース性や話題性に特化してアクセスを爆発的に稼ぐのに特化したソーシャル流入型オウンドメディア。ニュース系オウンドメディアはこれに当たります。SNSでシェアされるのはもちろん、SmartNewsやグノシーなどのキュレーションメディア(まとめサイト)に取り上げられることでアクセスを爆発的に稼いでいます。
短所としては、見込み客レベルの低い人が集まるため、大量のアクセスを集めないと売上につながらないことです。このタイプのメディアはSNSなどでシェアしてもらうことにより拡散するため、短時間で広まりやすいです。また、SEOのアルゴリズムで評価基準にしにくい画像や動画に力を入れているのも特長の1つです。
検索流入型オウンドメディア
情報を財産として捉え、検索流入からのアクセスを集めることにより安定した売上を作ることが大きなメリットです。質の高いコンテンツは何年も何処かから流入が見込めます。デメリットとしては、成果が出るまで時間がかかるため、根気と投資が必要です。ちゃんと正しく質の高いコンテンツを更新していれば必ず出るのが検索流入型オウンドメディアの良いところです。失敗のリスクが少ないですね。
ブランド型オウンドメディア
顧客フォローをしてリピーター顧客獲得などの目的を持って運営をしているオウンドメディアが多いです。すでに商品や事業に対して信頼している人が集まるサイトです。
宣伝臭さが強めでも受け入れてもらいやすい媒体になっています。
ブランド型メディアにするためにはメディアだけでなく、事業全体が多くの人に信頼して貰う必要があります。
コカ・コーラなど認知度の高いブランド事業出ない限り、検索流入型オウンドメディアよりも根気のいるメディアです。
タイプ | ソーシャル流入型 | 検索流入型 | ブランド型 |
見込み客のレベル | 低 | 中 | 高 |
開始後のアクセス | 集めやすい | 集めにくい | 知名度に影響 |
大まかな特長 | 画像や動画を活用している | 文量が多い | 商品名や事業名がサイト名に入ってる事が多い |
事例 |
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6.実際にサイトをつくろう!
USPとコンセプトを固める
検索上位になりたいキーワードを予め決めたら、そのキーワードで上位に表示されるサイトの強み、コンセプトを分析しましょう。これができていないサイトが多いから印象に残らないサイトが多く存在してしまうのです。
商品や事業のことを知りたくて訪れるわけではない人に対する集客アプローチなのに、オウンドメディアの差別化としっかりしたコンセプトが決まっていないのはとってもリスクが大きいんです。
似たような情報がはびこるインターネットで求められるサイトになるためには、事業の強みをふんだんに発揮した差別化戦略と、ターゲットの悩みにフォーカスしたコンセプト設計が重要になります。
サイトを作成する
これでやっと自社のオウンドメディアを作成することができます。ドメイン、レンタルサーバーを契約しましょう。できればドメイン取得時にサイト名(例:メディファンドposts)を含めると効果的です(僕はこれを知らなくて後悔してます。)。サイト名はサイトのイメージを印象づけできたり、覚えやすいものがおすすめです。サイトのファンになった人が後に検索しやすいような名前にしましょうね!
デザイン面においては、レイアウトがとても重要になってきます。CTA(クリックを促すボタン)を記事ごとに設置し、メールマガジンに取得してもらうための誘導をしっかり行いましょう。サイドバーに設置するのもいいです。
ライターを外注するなら制作を依頼している間にライターを探しておき、しっかり教育しておきましょう。文章力に長けたライターでも、サイト運営の方向性やターゲットを理解してもらう必要があります。また、サイトのコンセプトからずれない文章の書き方をしっかり伝えておきましょう。
オウンドメディア運営における三禁
1.宣伝したい気持ちを抑えるべし
オウンドメディアの最も大きなメリットは、宣伝だと思われないことです。普段調べ物をする際に情報を求めてどこかしらのサイトに訪れる機会があるかと思います。そのときに宣伝を受けた気分になる情報だと情報に対する信頼度が薄くなりますよね。
読者はただ単に情報を求めているだけです。
宣伝臭さがなければ読者はサイトのファンになります。もちろん、ファンになってから宣伝した方が成約率が高いのでファンにさせるようなコンテンツを作成していきましょう!
2.無意味なアクセスを求めるなかれ
「アクセスが増えない・・・」
サイトを開設したばかりの頃はどうしてもアクセスが集まりません。検索エンジンからの流入も少ないでしょう。かと言って話題性のあるおもしろネタとか、ニュースネタばかり書いていると財産としての蓄積度が低くなってしまいます。
SNSでシェアされやすいような一過性のネタは瞬間的なアクセスは見込めるのですが、どうしても継続的なアクセスは見込めません。
また、おもしろ系や可愛い系、話題ニュース系、エンタメ系はアクセスが集まりやすいです。しかし、これらのネタは成約に繋がりにくいんです。サイトの売却価格にも大きな差が出てきます。アクセス数よりも、最終的に販売したい見込み客をどれだけ集めれているかが重要です。
分野ごとのブログサイト売買価格比較
サイトの概要 販売価格 月間売上 月間コスト 営業利益 月間平均 PV 芸能人や著名人を中心としたエンタメブログ 30万円 5,184円 591円 4,593円 15,383 中古車一括査定のアフィリエイトサイト 180万円 58,000円 1,000円 57,000円 15,000
無理してアクセスを集めようとすると、サイトのコンセプトがずれて何屋さんの情報サイトなのかがわからなくなってきます。
情報を診てもらう中で「〇〇屋さんの情報だから信頼できる!」⇛「お願いするならここにしよう!」のように考えが変化していくとサイト運営側としてはうれしいですよね。
特定の読者のためになる情報であることを忘れずにコンテンツを増やしていきましょう。
3.コンテンツ作成を単なる作業として思わないように気をつけるべし
100記事書いたらアクセスが増えるとか、1記事2000文字以上書かないといけないとか都市伝説があります。
コンテンツを増やすことが第一優先事項になっていると、頑張っても結果が出ない自体に陥ります。そもそも100記事とか2000文字とか指定しようとしていることがナンセンスです。2000文字以上の記事だとユーザーの満足度が急に上がるなんてことはありません。
これはあくまで一般的な目安です。記事数に関しては、Googleのロボットがたくさん巡回してくれる可能性を高めるためにページ数がある程度の目安になっています。「100記事更新してもアクセスが増えない」と嘆いている人は大勢いますが、質の低い記事を100記事書いたところで誰もリンクを貼ってくれませんし、検索上位表示もされません。文字数に関しては検索上位を狙うキーワードでの検索上位サイトよりも質とコンテンツ量が多い記事が良いですね。
都市伝説の決まりを守る前に他のサイト運営者が引用したくなる記事をバンバン更新していきましょう!
そして、「読者はここまで読んで何をもっと知りたいだろうか」「何につまずくだろうか」「分かりにくい表現はないだろうか」といちいち考えながら記事を書いていくと、自然と文字数は多くなります。
僕の考えとしては、記事の数をがむしゃらに増やすよりも記事の質と文字数が多い記事を検索されやすいキーワードを用いて丁寧に書いていくことがおすすめです。
オウンドメディア運用に必要な5つの能力
オウンドメディアを自社で運営する際どうしても必要な能力があります。
全ての能力を持っている必要はなく、社員で作業を分担し、定期的に会議を行うことをおすすめします。
1.マーケティング力
オウンドメディアで最も重要視すべきことは最終的に販売するサービスの成約率です。
メディアからメールマガジンの登録者数が多くても、最終的な成約率が低くては意味がありません。
ではどうすれば最終的な成約率が下がらないようにできるのでしょうか?
それは、最終的に販売する商品よりも事業が顧客に提供できる価値を最大限にアピールできるメディアを構築することです。
高級車が欲しくて車の情報を求めてオウンドメディアに訪れ、最終的に販売する車がスズキの車種だったら成約率は下がりますよね?
オウンドメディアスケールではなく、事業全体スケールでのマーケティングが重要です。その後、小さいスケールとしてWebマーケティングの構築を行っていきましょう。オウンドメディアの運用は最終的に販売したいサービスから逆算してメディアの更新を行っていくことが重要です。
オウンドメディア内でのゴールはお問い合わせか見込み客のメールアドレス取得だと思います。
読者にとってお問い合わせやメールマガジンを取得するベネフィット(お客様が得られる明るい未来)は何かを明確にしておき、思わず次のアクションを取りたくなるコンテンツ設計を行っていきましょう。
ただコツコツと記事を更新するだけだと効果が半減します。
2.SEO対策技術力
安定してアクセスを増やすにはSEO対策が必要不可欠です。
”技術力”と大層なことを言いましたが、読者のユーザビリティの向上に務めるという意識があれば大丈夫です。その考え方の下、いろんな施策に出たら良いのです。
平均して1日で約2回のSEOアルゴリズムのアップデートが行われています。SEOアルゴリズムをすべて知っている人はいません。
外部リンクを無理やり貼ってもらったり、あからさまSEOキーワードの詰め込み等を行っては行けません。
小手先のテクニックで検索上位表示を狙うことをブラックハットSEOといいます。
GoogleはコピーコンテンツやブラックハットSEOを簡単に見抜き、検索上位表示させないようにペナルティを課します。正々堂々と読者のためになるコンテンツの配信を行い続けましょう!
3.Webアクセス解析・分析力
Google AnalyticsやSearch Console、Google Trend、キーワードプランナーなどを使い様々な情報を洗い出します。
- どの記事がアクセスが多いのか
- なぜその記事のアクセスが多いのか
- 訪れたユーザーはどのような行動フローを経て離脱しているか
- どのメディア(SNS、キュレーションメディアなど)からの流入が多いか
- メルマガ登録までのコンバージョン率はいくらか
- 内部リンクで見込み客教育するときのコンバージョン率はいくらか
- どの検索クエリから流入が多いのか
- 検索表示回数の割にクリック率が低い記事はどれか
- 検索順位が高いのに検索流入が少ない記事はどれか
- 記事のメタキーワードにおける検索ボリューム・競合性はどれくらいか
- 過去と比較して掲載順位が下がっていて、改善できる記事はどれか
など、解析しなくてはならないことがたくさんあります。
ただ単に数字を出すだけではなく、改善するために行うので結果に対する原因追求が目的の解析です。
インターネットだとどうしても読者の顔を見ることができません。感想を受け取るのも困難です。解析データという少ない情報ではありますが、読者の正直な感想が解析データには込められています。
見にくい記事ならすぐに「戻る」ボタンを押されてしまいます。
「面白い!」と思ってもらえたらページの滞在時間は増え、サイト内の別の記事を読んでくれます。
アクセス解析はお客様の声として受け取ってください。
4.編集企画能力
オウンドメディアはまさに雑誌と同じです。コンビニで並んでいるような週刊誌やファッション誌、スポーツ誌など様々な種類があります。雑誌の中身の情報を求めている人に満足してもらい、雑誌内に散りばめられた広告を診てもらうことが目的です。
「また読みたい!」「紹介してあげたい!」「会話のネタにしたい!」
こんな事を思ってもらうためにはどうしても記事の質を高める編集長的役割の人が必要です。雑誌の編集長の主な仕事は
- 企画
- ディレクション
- 進行管理
- ライター教育(外注時のみ)
- 原稿編集
です。意外とたくさんやることがあって忙しそうですね(笑)
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5.ライティング力
- コンテンツ型ライティング:読者が求める情報を分かりやすく伝え、満足してもらうために必要
- 行動を促すコピーライティング:内部リンク誘導や読者に問い合わせなどのアクションを求める時に必要
上記2つの能力が必要になるので、ライターを外注する際はしっかり教育することが重要です。
行動を促すコピーライティングに関してのお話をしてる記事がこちら↓
文字数だけ稼いだような低品質な記事はサイト全体の評価を下げることになります。
SEOライティングができるライターがいればなお良いですね!
弊社の場合は外部ライターに原稿作成を依頼する前にライティングに関する教育を受けてもらっています。ワードプレスで記事作成を行う場合の技術的な情報や書き方を指導しています。
予めライターさんが作成した原稿をワード形式で受け取り、添削となぜその文章がダメだったのかのコメントをつけてライターに返送します。この過程でライターの能力が上がり、質の高いコンテンツが出来上がります。
まとめ
オウンドメディアを作って1年目でサイト制作費を回収したいというのは、株式を所有して配当金だけで株式購入費用を賄おうとすることと同じです。
また、企業の課税所得の避難場所として今後の安定集客につながるオウンドメディアの制作&運用を行うと良いかもしれませんね。
売却できるようにサイト設計をすれば、オウンドメディアは広告媒体の枠を飛び越え、価値が上がり続ける不動産としてみなすことができます。
売却できるオウンドメディア制作&運用のお問合わせは下記リンクから。