Googleが評価する質の高いコンテンツとは-具体的な評価基準
上級者向けSEOキーワード選定|キーワードプランナーフル活用術
下記の項目に当てはまる方は、当記事で作業効率が100倍以上高くなり、今後のブログ記事の検索流入が倍増する可能性があります。
- サジェストキーワードを取得し、キーワードプランナーを使って競合性の低いキーワードを狙っている
- 検索順位10位以内を目標にコンテンツを更新してアクセス数を稼ごうとしている
- ブログ更新の頻度が重要だと思っており、毎日更新を続けている
- 複数のキーワードからの流入を狙いながらコンテンツを作成している
- 見込み客が検索しそうなキーワードを決め、感覚でコンテンツ作成を行っているから文字数が多くなりがち
- 検索ボリュームをキーワード選定の一番の目安にしている
- 毎回の更新で文字数2000文字以上書くことを意識している
当サイトは月に2~3記事の公開で検索流入数は増え続け、毎月安定して弊社サービスへのお問い合わせをいただいております。
少ない記事数で収益性を最大化するには検索順位1位を獲得することが重要です。1位と2位ではクリック率が2倍以上差があり、10位以下は大きくアクセス数が下がってしまいます。
2017年の検索順位別クリック率
参照:2017年版Google検索順位別クリック率データ| INTERNET MARKETING NINJAS
これからお伝えするSEOキーワード選定は少ない記事数で検索順位1位を狙う戦略で、これまでとは比べ物にならないほどの成果を得ることができます。
当コンテンツを読み進めると、検索順位1位を獲得しやすいキーワードシートを作成することが可能です。
キーワードプランナーによるSEOキーワード選定方法
Step1.ターゲットが検索しそうなキーワードを調べる
まずはキーワードプランナーを使わずに、ターゲットが情報収集している媒体から情報収集し、大まかなキーワードを抽出します。
私は本屋で並んでいる本のタイトル、帯、目次を参考にキーワードの抽出を行っています。
本屋は売れ筋商品を平積みする傾向があります。つまり、世の中が求めているキーワードの宝庫だということです。
情報収集の媒体の種類
- コンビニの雑誌
- 書店(平積みの本とベストセラーを確認)
- TV
- 競合サイト
- SNS
「kizashi.jp」という共起語検索ツールを使うと、ターゲットが検索しそうなキーワードが得られます。
共起語(きょうきご)とは、とある単語と一緒によく用いられる単語という意味です。例えば、「SEO」に関する情報を話題にしていると、「キーワード」「アルゴリズム」などの単語が頻繁に用いられます。これが共起語です。
Step2.プライベートブラウジングで検索し、上位のサイトを把握
Step1で得たキーワードで検索順位1位のサイトを調べるます。その際、必ずプライベートブラウジングを使ってください。
参考:検索結果が人によって違う理由|検索履歴が順位を決めている(←コンテンツ完成後リンクを貼ってください。)
「GoogleChromeの設定」→「シークレットウィンドウを開く」で検索履歴を反映させない検索結果を表示できます。
Step3.キーワードプランナーで候補を取得
キーワードプランナーはGoogleAdwordsのアカウント取得が必須です。
15分でGoogle AdWordsの広告アカウントを取得する方法
近年GoogleAdWordsのキーワードプランナーの新Ver.が使えるようになりましたが、今回お伝えするキーワード選定は以前のキーワードプランナーでしかおこなえません。
GoogleAdWordsから以前のキーワードプランナーを表示する方法
キーワードプランナーでキーワード候補を取得
キーワードプランナーを開き、下記の設定でターゲットが検索しそうなキーワードから詳細な候補キーワードを抽出します。
※キーワードプランナーにはGoogleAdwordsのアカウントと詳細な検索ボリューム値が出てくるようにする必要があります。月間500円ほどで検索ボリュームが取得できるので、作業効率化のために是非広告出稿手続きを行いましょう。Googleキーワードプランナーの月間平均検索ボリュームを復活させる方法
- キーワードプランナーの「フレーズ、ウェブサイト、カテゴリを使用して新しいキーワードを検索」にStep1で抽出したキーワードを入力
- Step2で知り得た検索順位1位のサイトURLを「ランディングページ」に入力
- サイトで販売したい商品のカテゴリを選択
- 見込み客の居住地を選択
- 言語設定を日本語に
- 除外キーワードを設定
- 検索エンジンをGoogleと検索パートナーに
- 期間を直近1ヶ月にし、「前年同期」で比較(同シーズンにおける比較を見るため)
- キーワードフィルタで変動率≧0%に
- キーワードオプションはすべてOFF
- 含めるキーワードを入力する必要は無い
サイトのKGIが店舗集客の場合は必須項目です。市町村まで設定できるので、できるだけ狭いエリアに設定しておきましょう。地域を選ばない場合は「日本」と設定しておきましょう。
言語は日本語にしましょう。日本人が検索窓に入力する「facebook」などの固有名詞であれば、「日本語」に設定していても表示されます。
関連キーワードを取得するときに必要ないキーワードを除外しておくと後々の作業が楽になります。ターゲットが検索思想にないキーワードを除外キーワードに設定しましょう。
当ブログでは、副業でサイト運用する方をターゲットとしていないため、「副業」を除外キーワードとしています。
前年より検索ボリュームが減少傾向にあるキーワードを除外します。
ブログを数多く更新せず、少ない記事数で検索流入を増やしたい場合はミドルキーワードを設定する場合は検索ボリュームを≧100にしましょう。
ホワイトハットSEOを行う場合はすべての選択肢をOFFにして構いません。ちょいエロ系以上のサイトは「アダルト関連の候補を表示」をONにしましょう。
「設定が完了したら候補を取得」をクリックしましょう。
Step4.変動率が高い順に並び替え、関連キーワードを選択
検索流入を狙いたいキーワードをプランに追加します。
変動率が高いキーワードがおすすめです。昨年は検索ボリュームが少ないキーワードはライバルサイトが少なくいため、比較的早い段階で検索流入が増えるキーワードです。一過性のキーワードであるかどうかを見極め、プランに追加してください。
今後も継続的に検索されるキーワード選定をおすすめします。
あまりにも意図するキーワードとは異なる場合はプランに追加しないようにしましょう。
私は一括でプランに追加し、後ほどキーワードを消去するという手順で行っています。
Step5.他のキーワードで候補を取得
Step1のように本や雑誌などで取得したターゲットが検索しそうなキーワードで候補キーワードを導き出したら、再びプライベートブラウジングで検索順位1位のサイトURLを「ランディングページ」に貼り付けます。
Step6.Step1~5を繰り返し、プランをダウンロード
ダウンロードファイル形式はどちらでもかまいません。過去の統計情報のチェックは必要ありません。
Step7.キーワードプランナーの「検索キーワードと傾向を取得」
キーワードプランナーのTOPに行き「オプション 2: ファイルをアップロード」にStep6でダウンロードしたCSVファイルをアップロードし、Step3と同じターゲット設定で「検索ボリュームを取得」します。
検索ボリュームが取得できたらGoogleスプレッドシートかCSV形式でダウンロードします。
※キーワードプランナーで得られる値
キーワードプランナーの競合性(Competition):「強」「中」「弱」で表示される競合性は指定のキーワードにおける広告出稿者の多さを表し、推奨入札価格が上がることを伝える目安の役割です。高い金額で設定した入札者を優先的に広告表示させます。(参考:GoogleAdWordsの広告単価の詳しい仕組み)
競合性はキーワード選定では無視して構いません。過去に競合性を意識してキーワード選定をしていましたが、検索結果に表示されるページ数や検索順位の上がりやすさに関して全く関係無いことが分かりました。
推奨入札単価(Suggested bid):指定のキーワードで広告を出すときに推奨するクリック単価。購買意欲の高いユーザーが検索し、顧客単価が高い広告だと分かります。購買につながりやすいキーワードかどうかを判断する重要な指標になるキーワード選定に必要な値です。
その他の値はキーワード選定に必要ありません。
Step8.キーワードを分解
ライバルサイトが多く、月間検索ボリュームの値が大きいキーワードを分解し、より狭い分野で検索順位1位を狙う方法です。分解方法は下記の2パターンあります。
- 候補キーワードで分解
- 関連キーワード取得ツールでサジェスト取得し分解
Step7でダウンロードしたキーワードデータの「Avg. Monthly Searches (exact match only)」を降順に並び替え、数値が大きいキーワードを選び、再度Step2~7を繰り返します。
サジェストキーワードをキーワードプランナーの「検索キーワードと傾向を取得」で検索ボリュームを取得します。
キーワードや業種、ターゲットによるのですが、本サイトは主に月間検索ボリューム1,000以上のキーワードを分解しています。
Step9.キーワードデータをさらに選定
Step8で得られたキーワードデータの中から無駄なキーワードを省き、サイトのテーマ性と大きくズレるキーワードを消去していきます。地道な作業ですが、重要な作業工程です。
Step10.rishirikonbuでキーワード難易度を取得
無料SEO難易度取得ツールrishirikonbuでキーワードの難易度を取得します。難易度は主に競合サイトのページオーソリティ・ドメインオーソリティ(オーソリティ:被リンクやテーマ性による権威性)などを基準に難易度として数値化した値です。
あるキーワードでは難易度が40の場合、検索順位が向上し始めるまでに4ヶ月かかりました。
記事数が少ないサイトやドメインパワーが低いサイトは難易度25以下のコンテンツを作成することをおすすめします。私は難易度が40以上のキーワードの場合、コンテンツ作成を諦めています。他のキーワードで記事作成した方が費用対効果が高いからです。
難易度が高い場合は、Step5~12を繰り返し、より低難易度のキーワードを見つけましょう。
SerchConsoleでキーワードを取得
ブログ記事公開後、ある程度の競合がある場合は検索結果が反映されるまで約3ヶ月以上かかるのはご存じかと思います。
下記のグラフはGoogleにおける2017年6月~2018年5月の平均月間検索ボリューム18100(キーワードプランナー)のキーワードにて検索順位の変動を表しています。掲載順位が安定するまで7ヶ月を要しました。
掲載順位を向上させるために行ったことはSerchConsoleでのリライトです。
記事公開時はロングテール、その後ミドルキーワード、ビッグキーワードという流れで一つの記事でも狙うキーワードを変更していクことにより掲載順位が向上しました。
SerchConsoleの「検索トラフィック」→「検索アナリティクス」で検索されているクエリとURLごとの検索流入数を見ることができます。
- クリック数、表示回数、掲載順位、ページにチェックを入れ、日付を過去28日間に設定。記事URLごとの検索流入数を確認し、表示回数順を降順に並び替えます。
- 表示回数の多い記事をクリックし、流入しているクエリを確認
- 表示回数順を降順に並び替え、掲載順位が低いが表示回数、クリック数が多いクエリを確認
ここで見つかったクエリはユーザーの検索意図とコンテンツが僅かに一致している可能性があります。クエリの検索ボリュームをキーワードプランナーで確認し、同時にrishirikonbuで難易度を取得し、コンテンツのメタSEOキーワードを変更するか判断しましょう。現在のコンテンツの意図と近いようなら表示回数の多いクエリを使ってリライトし、コンテンツとあまりにも異なる検索意図の場合は新たにコンテンツを作成するための候補キーワードとしてストックしておきましょう。
難易度が低ければキーワードプランナーで選定するSEOキーワードよりも高確率で検索上位に表示させることができます。
補足:検索順位ごとのクリック率を頭にインプットしておき、順位が上がった場合どれくらいの流入があるかを推測する必要があります。
例えば検索順位が10位で表示回数が2だと、1位獲得時に想定される流入は月間20~30ほどだと推測できます。1クエリで月間20ユーザーの流入はリライトするに値するかを判断しましょう。
ここまでの機械的なキーワード選定はSEO対策初心者の方でもできます。実はここからが上級者向けSEOキーワード選定の方法です。
顧客ターゲットに訴求するSEOキーワード選定は検索ユーザーの潜在的な意図を読み解く力が必要不可欠です。
膨大な記事数を公開しているのに検索意図の取得ができずにブログ集客の費用対効果が悪い企業は数多く存在します。
次の記事で「なぜこのキーワードを検索窓に入力しているのか」を明らかにする本質的キーワード選定方法を身に着けましょう。
次の記事:検索意図とは|上級者のSEOキーワード選定(URLリンク)